NotionとAsanaは、2025年現在においても、プロジェクト管理とワークスペースの整理において主要なツールであり続けています。どちらも作業効率とコラボレーションの向上を目的とするツールですが、そのアプローチには違いがあります。

Notionは高い柔軟性とAIによるコンテンツ作成を提供する一方、Asanaは構造化されたプロジェクト追跡と自動化ワークフローを強みとしています。本記事では、2025年版の最新機能、価格設定、ユーザー体験を検証し、あなたのニーズに最適なツール選びをお手伝いします。

💡この記事を読んでわかること

☑️ NotionとAsanaの機能性の違い
☑️ 両ツールの強みと最適な用途
☑️ どちらのツールを選ぶべきか

Notion Asana 比較 一覧表

機能NotionAsana
最適な用途柔軟なワークスペース、ナレッジ管理、ドキュメント、ウィキ、高度にカスタマイズ可能なワークフロー。構造化されたプロジェクト/タスク管理、ワークフロー自動化、チームコラボレーション。
使いやすさ高度なカスタマイズ性があるため複雑になりがちで、新規ユーザーには学習コストがやや高め。直感的でユーザーフレンドリー、すぐに始めやすい。
AI機能コンテンツ作成、要約、ブレインストーミング、ワークスペース全体の高度な検索を行う統合AI。AIによるワークフロー自動化、スマート要約、インテリジェントなタスク割り当て、ドキュメント解析。
カスタマイズ性ブロックとデータベースを用いて高度にパーソナライズされたシステムを構築できる非常に柔軟な設計。カスタムフィールドや自動化ルールなど、構造化されたフレームワーク内で強力なカスタマイズを提供。
プロジェクト/タスク管理多様なコンテンツに対応できるが、ガントチャートなどのコアなプロジェクト管理機能は追加設定やテンプレートが必要。専用かつロバストで、タスク追跡、カンバン、リスト、タイムラインなど複数ビュー、強力なレポート機能を備える。
コラボレーションドキュメント共有やナレッジベースに最適な基本的なコラボレーションツールを提供。タスク割り当て、コメント、工数管理、承認などチームコラボレーションに重点を置く。
統合ネイティブ統合は少なめで、Zapierなどのサードパーティーツールや強力なAPIに依存。200以上の主要ビジネスアプリと豊富なネイティブ統合。
価格無料プランあり。年額請求でユーザー10ドル/月から。AIはBusinessおよびEnterpriseプランに含まれる。無料プランあり。年額請求でユーザー1人あたり1,200円/月から。有料プラン全てにAI機能を含む。
ファイルストレージ有料プランでは無制限アップロード、無料プランはファイルのアップロード最大5MBまで。全プランで無制限のストレージ、ファイルあたり最大100MBの制限。
カスタマーレビュー(G2)4.7/54.4/5

Notionを選ぶ理由(Notion メリット)

Notionのロゴ
  • 多様なワークフローに対応する高度なカスタマイズ性。
  • ノート、ドキュメント、プロジェクトを一元化するオールインワンワークスペース。
  • コンテンツ作成やナレッジ管理に優れた強力なAI機能。
  • 相互接続されたロバストなデータベース機能。
  • 詳細なウィキやドキュメント構築に最適。
  • 独自のシステムを構築したいユーザーに最適。
  • 柔軟なチームコラボレーションと情報共有に優れる。

Asanaを選ぶ理由(Asana メリット)

Asanaのロゴ
  • 直感的でユーザーフレンドリーなインターフェース。
  • 構造化されたプロジェクトおよびタスク管理に特化。
  • ワークフロー自動化やタスク洞察に強力なAI。
  • 豊富な内蔵自動化機能。
  • 200以上のアプリと広範なネイティブ統合。
  • スリム化されたチームコラボレーションと負荷管理に最適。
  • アジャイルや従来型のプロジェクト管理手法に対応。

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Notionとは?

Acme LabsというタイトルのNotionワークスペースが、右側にAIチャットボックス、左側にナビゲーションオプションと生産性向上のための組み込みタイムブロッキングアプリを表示している。

Notionはドキュメント、リレーショナルデータベース、AIアシスタントを単一の高度にモジュラーなインターフェースで統合するオールインワンワークスペースです。

2025年にはノートやウィキの域を超え、バージョン2.51でAI会議メモ、エンタープライズ全体のセマンティック検索、「リサーチモード」による数秒でのナレッジベース全体の要約機能が導入されました。

CronベースのNotionカレンダーと新しいNotionメールサービスにより、ワークスペースから離れることなくタイムブロッキングとメール管理が可能になりました。

そして2025年8月にNotionは待望のオフラインモードをリリースし、Notionがさらに使いやすく進化しました。


Notionの主な機能

  • エンタープライズ対応Notion AI
  • メール&カレンダー
  • フォームブロック
  • 高度な自動化機能
  • タイムライン&依存関係ビュー
  • 深い統合
  • 柔軟なページレイアウト

👉Notionでできることについてさらに詳しく読む:Notionできること完全ガイド|便利な使い方と活用法で作業効率を劇的改善

Asanaとは?

タスク、依存関係ライン、部門別スイムレーンで色分けされたプロダクトローンチ計画のAsanaタイムラインビュー。

Asanaは独自のワークグラフ(Work Graph)を基盤に、タスク、目標、ステークホルダーをリンクするコラボレーティブワーク管理(CWM)プラットフォームです。

最近ではAsana Intelligence、AIチームメイト、そしてノーコードで独自の自律エージェントを設計できる新しいAI Studioを展開し、AIへの取り組みを強化しています。

2025年春のリリースでは、AIが全有料プランに組み込まれ、自然言語による自動化とスマートワークフローがデフォルトの体験となりました。


Asanaの主な機能

  • AI Studio&プリビルトAIワークフロー
  • AIチームメイト
  • ポートフォリオレベルのキャパシティプランニング
  • ゴール&ワークロード3.0
  • プロジェクトあたり最大25Kの自動化
  • 200以上の統合

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インターフェースとデザイン

Notionは、白紙のキャンバスのように、思いのままに形づくれます。

Layoutsのリリース以降、コードに触れずに、サイドパネル、プロパティカード、ピン留め行、折りたたみグループなどのスタイル済みページセクションをドラッグ&ドロップで配置でき、さらに各ブロックの幅や整列を細かく調整できます。

同サイクルで導入されたスリム化されたサイドバーとダークモードの調整により、ダッシュボードはノートアプリというより洗練されたウェブサイトに近い外観になりました

複数日にわたってブログ投稿と会議がスケジュールされたコンテンツカレンダーを表示するAsanaカレンダービュー。
Asana content calendar

一方、Asanaはナビゲーションに一定の作法(意図)がありつつ、挙動は予測しやすい設計です。

「Work Graph」はデフォルトで4つのビュー(リスト、カンバン、タイムライン、カレンダー)および新しいガントビューが使えます。ビュー間は即時に同期され、ガントでタスクを選ぶと、データの再読み込みなしに他のビューでも同じタスクがハイライト表示されます。

2025年4月のポートフォリオアップグレードでは、これらのタイムラインにヒートマップ形式のキャパシティバーを重ねて表示でき、PMOが過剰割り当てを一目で把握できるようになりました。

プロジェクトとタスク管理

Asanaは、すぐに使える標準構造では依然として優位です。

依存関係、マイルストーン、クリティカルパス再スケジューリングが組み込まれており、タイムラインやガントチャートではドラッグ操作で日付範囲全体を一括で移動できます。さらに、新しいポートフォリオ横断の依存関係フィールドにより、ブロッカーを即座に可視化できます。

Workload 3.0は役割ごとの工数を集計し、PDF形式で経営レビュー用にエクスポートできるため、法務部門や人事部門はAsanaにログインせずに計画を確認できます。

Kanbanスタイルでステータスごとに整理されたタスクを表示し、日付、優先度、ステータスのフィルターを備えたNotionのビュー。メニューには高、中、低の優先度オプションが表示されている。
Notion Kanban board

プロジェクトとタスク管理機能ではNotionも負けていません。

タイムラインビューは正式な開始–終了依存関係、サブアイテム、自動進行の集計をサポートするようになりました。

ネイティブな定期タスクと「Every {frequency}」データベース自動化により、週次スタンドアップにサードパーティツールは不要になりました。

一方でトレードオフは構築時間です。10人規模のデザインチームなら迅速にスプリントを立ち上げられますが、200人規模のPMOではスキーマの運用に時間がかかります。

即戦力の実行にはAsanaを、データベース駆動のカスタムプロジェクト管理にはNotionがおすすめです。

カスタマイズ性

カスタマイズ性では依然としてNotionが圧倒的に優勢です。

データベースはスキーマレスで、リレーション、数式、AI要約、集計を任意のビューで組み合わせ、そのロジックを失うことなく、ボードやギャラリー表示へ瞬時に切り替えられます。

Notionのテンプレート「Aesthetic Beginner Pack」を表示した3台のタブレットモックアップのプロモーショングラフィック。
Notion Aesthetic Beginners Pack example

ここ数か月で、データベース自動化に複数条件のトリガー、スケジュール実行、Webhookステップが加わり、オペレーションチームはNotionの中だけで「Xの場合は、Yを実行」というワークフローを直接構築できるようになりました。

Asanaのアプローチは「安全なカスタマイズ」です。

カスタムフィールドWorkflow BuilderノーコードAI Studioにより、管理者は高度なフローをスクリプトできる一方で、グローバルダッシュボードを壊す危険な変更を防ぎます。

Starter以上のプランでは無制限のルールアクションが利用可能—Asanaは2025年のパッケージ再編で従来の250アクション制限を撤廃しました。

2月のタイムライン上に成長イニシアチブ向けのキャパシティバーを表示するAsanaワークロードビュー。
Asana workloads

コラボレーション

NotionはGoogleドキュメント風のマルチカーソル編集とSlack風のコメントや絵文字を融合した設計になっています

Notionメールとカレンダーの登場により、フィードバックループは単一タブに統合され、メールに返信→タスク化→ミーティングノートにリンクといった操作を1つのキャンバス上で行えます。

Notion AI ミーティングノートは通話を自動で文字起こしし要約、アクションアイテムを該当するデータベースページにタグ付けします。

共有設定メニューが表示され、Notionでフルアクセス、編集可、コメント可、閲覧可のユーザーロールがリストされており、コメント可が選択されている。
Sharing permissions on Notion

Asanaは実行重視のコラボレーションに注力しています。

Inbox、スレッドコメント、Approvalsにより、意思決定がバージョン管理された添付ファイルとセットで整理されます。

AIチームメイトは会話を読み取り、ステータス更新の下書きを作成し、担当者を自動割り当てできるため、大規模チームのスタンドアップ時間を短縮します。

経営層のステークホルダーは、チームに逐一確認せずとも、ポートフォリオからリアルタイムのヘルスメトリクスを取得できます。

価格とスケーラビリティ

Notion

  • Free:無料。個人利用向け。
  • Plus:年額請求でユーザー10ドル/月。小規模チーム向け。
  • Business:年額請求でユーザー20ドル/月。無制限のNotion AI、高度な自動化、99.99%の稼働率SLAを追加。
  • Enterprise:2025年春よりEUと米国でデータレジデンシーオプションを展開、SOC 2、SAML、SCIM対応。

Asana

  • Personal:無料。最大10人まで。
  • Starter:¥1,200/ユーザー/月(年払い)|¥1,475/ユーザー/月(月払い)。AI、Timeline、Gantt、Workflow Builder、2025年に制限撤廃された無制限自動化を含む。
  • Advanced:¥2,700/ユーザー/月(年払い)|¥3,300/ユーザー/月(月払い)。Portfolios、Workload、AI Studioクレジット、24/7サポートを追加。
  • Enterprise & Enterprise Plus:HIPAA対応、SOC 2、2024年8月発表のFedRAMP Moderateロードマップ。SLAは99.9%。

日本語サポートの有無

Notion

  • 日本語UI:あり(アプリ内設定で切替可)
  • 日本語ヘルプ:あり(公式ヘルプセンター)
  • サポート対応:日本語での問い合わせ可
  • 付記:Notion AIは日本語テキストの要約・下書きなどに対応

Asana

  • 日本語UI:あり(公式日本語サイト・アプリ対応)
  • 日本語ヘルプ:あり(ガイド、チュートリアル、動画)
  • サポート対応:日本語での問い合わせ可
  • 付記:ワークフローやテンプレートの日本語ドキュメントも提供あり

NotionもAsanaもUI・ヘルプともに日本語対応済みです。

まとめ:Notion Asana、結局どっちを使うべき?

結論として、NotionとAsanaはどちらも強力なプロジェクト管理ツールであり、それぞれ異なるユーザーニーズに応える独自の強みと機能を備えています。

👉 文書、データベース、AIを同じカスタマイズ可能なキャンバスで使える、柔軟性の高いオールインワンワークスペースが必要ならNotionがおすすめです。

👉 構造化されたプロジェクト追跡、エンタープライズグレードの制御、即戦力のワークフロー自動化が必要ならAsanaがおすすめです。


Notionユーザーへ朗報。もっと効率的にNotionを活用する方法があります。

Notionは単体でも強力なプロジェクト管理ツールです。

しかし、Notionを他のツールと「連携」すれば、日常的に使っている外部ツールの情報を自動でNotionに反映でき、真のオールインワンワークスペースとして、あらゆる情報を一元管理できるようになります。

自動連携をすることで、コピペなどの手作業の手間を省くことができるのと同時に、チーム内での混乱などを完全に防ぐことができます。

Notionを外部ツールと連携するには「2sync」がおすすめ

自動同期ツール2syncのスクリーンショット。Notionをカレンダーと同期する。いますぐ自動化を始める。などが書かれている。
自動同期ツール2syncの公式ウェブサイト↗︎

Notionでこんな課題に直面していませんか?

よくある悩み

  • GoogleカレンダーなどのツールにNotionの内容を手動でコピペする手間がかかる
  • チームメンバーがTodoistやGoogle ToDoリストも使っていて情報がバラバラ
  • 締切の変更が各ツールに反映されず、混乱が発生
  • Gmailの内容やGoogleコンタクトデータをNotionにコピペするのが面倒

2syncなら、これらすべて自動解決

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