現代人の多くが、未完了のタスク、予定、家事、そして終わりのないやることリストに追われています。責任ややるべきことを効率的に管理するのはこれまで以上に複雑になっており、そのためにToDoリストアプリの需要が高まっています。紙だけでは管理しきれないと多くの人が感じているようです。
本記事では、人気のToDoリストアプリ「TickTick」と「Todoist」を徹底比較し、ストレスの少ない生活を目指して多くの人が選ぶ理由を紹介します。両ツールの違いやメリット・デメリットまで網羅し、あなたにぴったりなツールを選ぶお手伝いをしますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
TickTickのメリットとデメリット

✅ メリット
- 生産性機能の多さ
- 内蔵のポモドーロタイマー、集中タイマー、習慣トラッカー
- タスクを迅速入力できる
- スマートリスト
- チームメンバーの全アクションを把握できるアクティビティ機能
- Todoistより安価
- 初心者に優しい
❌ デメリット
- カレンダー、リマインダー、タスク分析はプレミアムプランのみ
- 同期プロセスが時々失敗することがある
- 時々バグがある
- 複雑なプロジェクトには向かない
Todoistのメリットとデメリット

✅ メリット
- クリーンで直感的なインターフェース
- 優先度による整理可能
- 優れた自然言語処理(NLP)
- 強力なAIアシスタント
- 繰り返しタスク可能
- メール通知とタスク作成機能
- ネイティブモバイルアプリ
❌ デメリット
- チームコラボレーション機能は改善の余地あり
- 高度に複雑なプロジェクトには不向き
- カレンダーと自動バックアップは有料
- 内蔵の習慣トラッカーなし
- ややコストが高め
TickTick Todoist 機能比較一覧表
機能 | TickTick | Todoist |
---|---|---|
タスク管理 | ✅ | ✅ |
サブタスク | ✅ | ✅ |
繰り返しタスク | ✅ | ✅ |
優先度 & ラベル | ✅ | ✅ |
期日 & リマインダー | ✅ | ✅ |
習慣トラッカー | ✅ | ❌ |
ポモドーロタイマー | ✅ | ❌ |
アイゼンハワーマトリックス | ✅(ネイティブ機能) | ❌ |
コラボレーション | ✅ | ✅ |
サードパーティ統合 | ✅(限定) | ✅(80以上のアプリ) |
複数のタスクビュー | ✅ | ✅(Proでカレンダービュー) |
自然言語処理(NLP) | ✅ | ✅(高性能) |
プロジェクトテンプレート | ✅ | ✅ |
自動バックアップ | ❌ | ✅(Proのみ) |
AIアシスタント | ❌ | ✅ |
プラットフォーム | Web, Windows, Linux, Mac, iOS, Android, Apple Watch, Wear OS | Web, Windows, Linux, Mac, iOS, Android, Apple Watch, Wear OS |
プレミアム価格 | $3/月 (年間一括払い) | $4/月 (年間一括払い) |
TickTick Todoist 違いを比較
TickTickとTodoistはどちらも強力なTo-Doアプリですが、タスク管理へのアプローチは異なります。以下では、2025年時点で重要な点に注目しながら、それぞれの強みを比較します。
1. Todoistのユーザーインターフェースはより洗練され直感的
Todoistのインターフェースは、そのクリーンでミニマルなデザインと直感的なナビゲーションが高く評価されています。
余計な要素が排除されたレイアウトにより、圧倒されることなくタスクに集中しやすくなっています。
Todoistが直感的に使える主な要因として、適切なホワイトスペースの活用により可読性が向上していることや、リストベースの明確なタスク表示レイアウトが挙げられます。

TickTickもカスタマイズオプションを多く提供していますが、Todoistはシンプルさを重視しており、多くのユーザーにとって使いやすい設計になっています。
学習コストはとても低く、新規ユーザーは数分でワークフローを理解できるのが特徴です。
一方、TickTickのインターフェースは標準的な2ペインレイアウト(左側にリスト、右側にタスク)を採用し、さまざまなテーマやカスタマイズオプションを提供しています(実際、TickTickのテーマ数はTodoistより多いです)。
しかし、機能が豊富である分、デザインが少しごちゃついて見えることもあります。
TickTickでは、ポモドーロタイマーや習慣トラッカーなどの追加ツール用にミニサイドバーが表示され、タスクを開くとフォーマットオプションやサブタスクを含む詳細パネルが表示されます。このため、一部のユーザーにはややごちゃごちゃした印象を与えることがあり、慣れるまでに数回の操作が必要です。

とはいえ、圧倒的に違うというわけではなく、並べて比較するとTodoistのUIのほうが直感的で一貫性が高いと感じる程度です。
一部のユーザーは、特に習慣トラッカーやカレンダーといった追加機能を使う際に、TickTickの見た目がやや洗練さに欠け、少し雑然としていると感じています。
✏️ 結局のところ、ミニマリズムを好むならTodoistがおすすめです。より多くの機能を使えるなら、多少密度の高いインターフェースでも気にならないというのであれば、TickTickは十分に快適に使えます。
ある長年のTodoistユーザーがTickTickを試したところ、「TickTickは自分には“十分にシンプル”ではなかった」(「機能が多すぎて、ただの気晴らしにしかならない」)と述べています。
2. TickTickは生産性機能がより充実
機能の充実度でいえば、TickTickの方が優れています。
基本的なタスクリストを超えて、アプリ内にさまざまな生産性ツールが揃っており、追加アドオンは必要ありません。
TickTickならではの機能は以下の通りです。
- 4列インターフェース:タスクやプロジェクト間のマルチタスクが簡単にできるTickTickの4列インターフェース。各タスクには説明用の列があり、編集ツールが付いているので便利です。
- タスクへのメモ添付:リッチテキストフォーマットや編集可能なメモをタスクに追加でき、より多くのコンテキストと詳細を提供します。ファイル添付も可能で、タスクをメモに変換することもできます。
- 習慣トラッカー:ルーティーンを簡単に構築・維持できます。進捗をトラッキングし、プロンプトやリマインダーで振り返りができます。
- ポモドーロタイマー:内蔵のポモドーロタイマーで、時間を区切った作業と休憩を繰り返し、集中力を最大化します。
- アイゼンハワーマトリックス:アイゼンハワーマトリックスで、タスクを緊急度と重要度によって分類し、効果的な時間管理を実現します。
- 時間追跡:作業時間を計測すると同時に、スコアによるゲーミフィケーション要素を楽しめます。さらに統計やサマリーで振り返りができ、ワークフローをより的確に見直せます。
- 優れたカレンダー機能:特にモバイルデバイスでのカレンダーは優秀です。残念ながら、Todoistの内蔵カレンダーでは、すべてのプロジェクトのタスクを月間カレンダーでまとめて確認することはできず、1つのタスクリストのみ対象となります。

ただし、Todoistも最近のアップデートでカレンダー機能(タイムラインまたはカレンダービュー)を有料ユーザー向けに導入し、その差が縮まっています。
Todoistにはネイティブの習慣トラッカーやポモドーロタイマーはありません。同等の機能を実現するには、外部ツールや連携が必要です。
✏️ 機能の面ではTickTickがリードしていますが、Todoistも着実に機能性の進化を続けています。
3. TodoistはAIサポートを備えている
2025年の大きな差別化要因は、TodoistのAIアシスタントです。
AIにタスクのアイデアをブレインストーミングさせたり、大きなプロジェクトを分解したり、広い目標を入力するだけでチェックリストを自動生成させることができます。
このAIアシスタントは書き始めの行き詰まりを解消したり、仕事の進め方や構成のヒントを得たりするのに便利です。

一方で、2025年現在、TickTickにはネイティブのAI機能はありません。
非公式な回避策はあります。たとえば、Reddit上のクリエイティブユーザーはTickTickのAPIをChatGPTと併用していますが、アプリに組み込まれているわけではありません。
✏️ ネイティブAIサポートが必要ならTodoist。TickTickはChat GPTなど外部AIツールと併用。
4. Todoistは自然言語処理(NLP)がより優れている
TickTickも自然言語でタスクを追加できますが、Todoistのほうがより直感的に使えます。
Todoistではクイック追加をクリックし、「金曜日までにプロジェクトのレポートを提出 @仕事 #マーケティング」のように入力できます。
これだけで「仕事」プロジェクトにタスクが自動作成され、期日は直近の金曜日、ラベルは「マーケティング」と設定されます。

👉 もっとTodoistのNLPについて知りたい方はTodoistの繰り返しタスクに関する記事もご覧ください。
TickTickもスマート日付解析に対応していますが、やや精度が劣ります。
特定の記号を含めるか、特定の形式に従う必要があり、複雑な繰り返しフレーズをスマートに解析することは難しい場合があります。
✏️ Todoistは自然言語処理(NLP)が優れており、直感的な入力だけで期日・プロジェクト・ラベルを自動設定できるのに対し、TickTickもスマート日付解析に対応しているものの、精度や柔軟性では劣ります。
5. Todoistはチームワークと統合に優れている
もしアプリをチームや仕事の場で使用する予定がある場合、Todoistにはいくつかの優位点があります。
TodoistとTickTickの両方で、リストやプロジェクトの共有、タスクの割り当て、コメント機能が利用可能です。
小規模なチームや家族間であれば、どちらのアプリでも基本的なコラボレーションは可能です。プロジェクトに招待すれば、全員がリアルタイムでタスクを確認・更新できます。
ただし、Todoistは近年チーム向けの機能をより強化しています。
「Todoist Teams / Workspaces」が導入され、個人プロジェクトとチームプロジェクトを分けて管理でき、さらに管理者向けのコントロールも提供されています。
さらに、コラボレーション用の通知機能が強化されており、誰かがタスクを完了したりコメントしたりすると通知が届きます。

また、リアルタイム同期により、メンバーの変更が瞬時に反映されます。
チームでの最大の違いは他の業務ツールとの統合です。Todoistはオープンな統合を重視しており、80以上のアプリとの連携ディレクトリとAPIを提供しています。
✏️ Todoistは、基本的な共有やタスク管理に加えてTeams/Workspacesや強化された通知機能を備え、さらに80以上の外部ツールと連携できるため、チームワークや業務利用においてTickTickより優れています。
6. TickTickはフィルタリングと整理に強い
TickTickは、強力で使いやすいフィルタリングシステムが特徴です。
スマートリスト機能は、通常モードと高度モードの両方を提供し、タスクビューを細かくカスタマイズできます。
通常モードでは視覚的なインターフェースでフィルターを作成でき、高度モードでは論理的・条件的なアプローチを好むユーザー向けの設定が可能です。

これに対し、Todoistはフィルタークエリを使用します。強力ではありますが、Todoist独自のクエリ言語を書く必要があります。
そのため、一般ユーザーやクリックで設定を済ませたい方には、TickTickのほうがフィルタリングが簡単にできます。
✏️ TickTickは、通常モードと高度モードを備えたスマートリストで直感的かつ柔軟にフィルタリングでき、クエリ言語が必要なTodoistよりも整理のしやすさで優れています。
7. TickTickは効果的なリマインダーと通知を提供
どちらのアプリもタスクにリマインダーを設定できますが、TickTickは「Effective Reminders」と呼ばれる機能で一歩リードしています。
これは忘れっぽい人に特に役立つ機能で、タスクを完了とマークするまでアプリがしつこく通知し続けてくれます。
たとえば、午前8時にリマインダーを設定すると、8:00に通知が来ます。
無視した場合、数分後にもう一度通知が来て、アプリを開いてタスクを完了またはスヌーズするまで(サウンドやバイブレーションで)繰り返し注意を促します。
これは、本当に重要なタスクを見落とせない場合にとても役立ちます。
さらに、TickTickではリマインダー音をカスタマイズでき、タスクの種類ごとに異なる着信音を設定することも可能です。
一方、Todoistのリマインダー機能はTickTickと比べると基本的です:タスクにリマインダー(日付/時間または位置ベース)を追加できます。
Todoist Proを利用している場合、指定時にプッシュ通知またはメールが届きます。ただし、一つのタスクに複数のリマインダーを設定することはできません(2025年中旬時点では、タスクにつき1つのアラームのみ)。
✏️ TickTickは「Effective Reminders」でタスク完了まで繰り返し通知し音もカスタマイズできるのに対し、Todoistのリマインダーは基本的で1タスクにつき1回のみ設定可能です。
「TickTick 危険性」とは?セキュリティ面は大丈夫?
TickTickは中国のAppest社が開発したアプリで、中にはそのセキュリティに関する懸念を持つ方も多いのが現状です。
まとめに入る前に、公式情報に基づいて、危険性についてを解説していきます。
TickTickは安全に使えるのか?
結論から言えば、TickTickは基本的には安全に利用できるアプリです。
データは保存時と送信時に暗号化されており、第三者に販売しないことも公式に明言されています。世界中で数百万人が利用しており、これまで大きなセキュリティ事故も報告されていません。
TickTickのデータは主に米国のAWS(Amazon Web Services)サーバーで管理されており、不正アクセスを防ぐための監視体制も整えられています。
一方で注意したいのは、位置情報やデバイス情報などの収集が比較的多い点と、エンドツーエンド暗号化(E2EE)が導入されていない点です。ただし、これらはTickTickに限らず多くのクラウド型サービスに共通する課題ともいえます。
どのアプリを使う場合でも、特にクラウドベースのサービスでは、機密性の高い個人情報や企業データを保存する際に慎重になることが大切です。最終的には、利便性とセキュリティのバランスをどう取るかをユーザー自身が判断する必要があります。
まとめ:TickTickとTodoist、あなたはどっちを選ぶべき?
TickTickとTodoistはどちらも個人やチームの責任を管理するための強力なTo-Doリストアプリです。
どちらを利用するか迷っている方は、以下を参考にしてみてください。
👉 クリーンなインターフェース、シームレスなコラボレーション、優れた自然言語処理(NLP)、AIアシスタントを重視するなら、Todoistがおすすめ。
👉 豊富な機能、カスタマイズ可能なインターフェース、さまざまなタスクビュー、高度なフィルタリングオプションを求めるなら、TickTickも理想的。
自分にあったツールを選んで、生産性を向上しましょう!
Todoistでさらに生産性を向上する方法、知っていますか?
タスク管理アプリだけでは限界を感じていませんか?
TodoistやGoogle各ツール、Notionなどを別々に使っていると、情報が分散して逆に効率を下げてしまいます。
そこでおすすめなのが、「ツール間自動同期ツール:2sync」です。

✅ 2syncならすべて自動同期し、業務効率を劇的改善!
- Notion ⇄ Todoist: 個人タスクとチームタスクを完全統合
- Notion ⇄ Googleカレンダー: プロジェクト期限を自動同期
- Notion ⇄ Google ToDoリスト: 既存の習慣を変えずにチーム連携
- Notion ⇄ Google コンタクト:連絡先も自動同期
- Notion → Gmail:メールをNotionに自動保存
どこで更新しても全ツールに即反映。すべてのツールを一元管理!
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Todoist TickTick に関するよくある質問
TickTickは保存時・送信時の暗号化を行い、世界中で利用されています。ただしエンドツーエンド暗号化はなく、位置情報などのデータ収集は行われます。そのため機密情報の管理には、他のツール同様、注意が必要です。
TickTickは多機能(習慣トラッカー・ポモドーロ・ガントチャート)に強く、TodoistはUIの洗練やチーム機能、外部連携が豊富です。使い方やチーム規模によって最適な選択が変わります。
はい。タスク追加は自然言語入力に対応しており、「明日9時に会議」と入力するだけで自動的に日時設定されます。スマホアプリ、PC版、Web版で同じアカウントを使えば自動で同期されます。
TickTickには無料版とプレミアム版(年額一括払い)があり、無料版ではリスト数やリマインダーが制限されます。買い切りプランはなく、サブスクリプション形式のみです。
TickTickは中国・Appest社が開発したアプリで、インターフェースは日本語に対応しています。ただし、ヘルプセンターや通知メッセージなどが一部英語表記なので、「完全に日本語に対応している」わけではありません。