今やカレンダーはこれまで以上に重要です。イベント、タスク、アポイントメントがあふれるなか、どこにいても簡単かつ効率的に予定を整理する必要があります。そのための最適な方法が カレンダーアプリ であり、中でも代表的なのが Google Calendar と Apple Calendar です。世界中で何百万人ものユーザーが利用しており、iOS や Android に限定されません。それでは両者の違いは何か、なぜ片方を選ぶべきなのかを見ていきましょう。読み進めれば疑問が解消されます。
Table of contents
概要
ここでは Google Calendar と Apple Calendar を一目で比較できるよう、主な機能をまとめました。
項目 | Google Calendar | Apple Calendar |
---|---|---|
利用可能プラットフォーム | Web、Android、iOS | Web、iOS、macOS |
機能セット | 予定共有、イベントの色分け、ファイル添付、タスク、Gmail からの自動イベント作成、ワールドクロック、会議メモ、カレンダー共有 | 移動時間表示、Siri 連携、メールからのイベント検出、メッセージ付き招待辞退、カレンダー共有 |
使いやすさ | Google サービス利用者には直感的 | Apple デバイス利用者にはシームレス |
インターフェース | クリーンなデザインだが、モバイルで複数カレンダーを表示すると少し窮屈に感じることも 日/週/月/年/スケジュール/4 日表示 |
ミニマルで洗練され、Apple エコシステムと統合 日/週/月/年表示 |
カスタマイズ | 通知とイベントカラーを柔軟に設定可能 | カレンダーごとの色分け、ビューのカスタマイズ |
連携 | Google Workspace、豊富なサードパーティ連携 | iCloud、Google に比べ少ないサードパーティ連携 |
セキュリティ | 2 段階認証、パスキー | 2 要素認証、パスキー |
プライバシー | クライアントサイド暗号化、トラッキングなし | iCloud のエンドツーエンド暗号化、トラッキングなし |
価格 | 無料 | 無料 |
Google Calendar を選ぶ理由

- 高度なカスタマイズ
- Gmail からのイベント自動生成
- より多くのプラットフォームとデバイスで利用可能
- ビジネスでの利用が多い
- Google Meet と Zoom を使ったネイティブなビデオ会議の予定作成
- 豊富なサードパーティ連携
Apple Calendar を選ぶ理由

- Apple デバイスとの最高のユーザー体験
- Apple エコシステムとのシームレスな同期
- ミニマルで美しいデザイン
- 自然言語でイベント作成
- Siri との統合
Google Calendar vs. Apple Calendar:違いは?
Google Calendar と Apple Calendar を実際に試し、それぞれの長所と短所を比較しました。あなたの用途に最適なのはどちらか、詳しく見ていきましょう。
利用可能プラットフォーム
スケジュール管理では、さまざまなデバイスでカレンダーアプリを利用できるかが重要です。クロスプラットフォーム対応なら、どの端末でも予定を確認・編集できます。
Google Calendar はクロスプラットフォーム対応の好例 です。任意の Web ブラウザー からアクセスできるうえ、Android と iOS 用の専用アプリ も提供。Android スマホ、iPhone、PC など、どのデバイスでもシームレスに予定を管理できます。
Apple Calendar は Apple エコシステム(iOS、iPadOS、macOS、および iCloud 経由の Web)で動作するよう設計されています。Apple 製品に投資しているユーザーには滑らかな体験を提供しますが、公式の Apple Calendar アプリは Android では利用できません。両ブランドのデバイスを併用する場合は制限となります。
ただし裏技として、公式アプリはなくても Android で Apple Calendar を扱えるサードパーティアプリ(例:iCalendar – Calendar iOS 18 や Sync for iCloud Calendar)が存在します。
また、iCloud の Web 版 Apple Calendar を Windows ブラウザーで開くことも可能です。ただし Web 版は iPhone、iPad、Mac のフル機能版に比べるとシンプルです。
使いやすさ
Google Calendar と Apple Calendar はどちらも個人・ビジネスを問わず直感的に使えるよう設計されています。空き時間をクリックしてイベントを追加し、タイトル、時間、参加者、繰り返し、場所、通知、メモなどを設定できます。
Apple Calendar は特に Web 版や macOS アプリでのイベント作成・編集がシンプル で扱いやすいと感じました。

Google Calendar は機能が豊富な分、望む形にイベントやタスクを設定するまでに少し手数がかかる ものの、その分詳細に調整できます。

長期的に見ると大きな差ではありません。Google は多機能を重視し、Apple はミニマルさを優先するという設計思想の違いです。
どちらもカラフルなカレンダーで、ドラッグ&ドロップ操作 によりイベントやタスクを簡単に移動可能。削除もキーボードの Delete キー一発です。
結果として、どちらのアプリも予定が詰まったスケジュールを最も整理された形で可視化させてくれます。
👉 さらに詳しく: Google Calendar のイベントをキャンセルする方法(デスクトップ & モバイル)
カスタマイズとイベント設定
Google Calendar と Apple Calendar を比較する際、各プラットフォームがスケジュールやライフスタイルに合わせてどれだけ柔軟に編集・カスタマイズできるかは重要です。
Google Calendar のカスタマイズ
Google Calendar は高いカスタマイズ性で知られ、多様なニーズに対応します。ユーザーは以下のことが可能です。
- イベント詳細の編集: タイトル、場所、リッチテキスト付き説明、リンクを追加し、終日または 時間ブロック 指定のイベントを作成
- イベントカラーの変更: 仕事・プライベートなどカテゴリ別に色分け
- ビュー変更: 日、週、月、予定表など自在に切り替え。カスタムビューの日数設定も可能
- デフォルトのイベント時間: 会議が常に同じ長さなら事前設定
- タイムゾーン設定: 複数タイムゾーン表示や海外チームとの時差管理
- 通知設定: メールまたはポップアップでリマインダーを受信
- 代替カレンダー追加: 宗教・文化カレンダーを重ねて表示、ほかのカレンダーを購読
- 複数カレンダーの作成・管理: 生活の側面ごとにカレンダーを分け、共有レベルも個別設定

Apple Calendar のカスタマイズ
Apple Calendar のカスタマイズは、Apple デバイス全体でシームレスな体験を提供しつつ、十分な柔軟性を実現することに重点を置いています。
- イベント項目: タイトル、場所、添付ファイル、繰り返し、ノートなどを追加可能。インターフェースは Apple のデザイン哲学に合わせて簡潔
- カラーコード: 個別イベントではなくカレンダー単位で色分け
- ビューと表示: 日、週、月、年ビューを切り替え。スムーズなアニメーションが特徴
- タイムゾーンサポート: 自動タイムゾーン対応で国際チームにも便利
- 通知: デバイス通知またはメールでカスタムアラート
- Siri 連携: Siri が会話やメールからイベントを提案・追加
- 共有カレンダー: 家族・友人と簡単に共有し、アクセス権を個別設定
連携
Google Calendar は強力な連携機能が際立ちます。Google エコシステムの一部として設計され、多数のアプリやサービスと接続できます。Apple は自社エコシステムに重点を置き、サードパーティ連携はやや少なめです。
Google Calendar の連携

- Google エコシステム: Gmail、Google Drive、Google Meet などとシームレス統合
- Google Workspace の高度機能: 共有リンクによる予約受付、予約スロット管理など
- サードパーティ連携: メールから自動イベント作成やタスク期限取り込みなど、多数の外部サービスと連携
- コラボレーションツール: Notion、Slack、Trello、Asana などと簡単に会議設定・リマインダー作成
- ビデオ会議サービス: Google Meet 以外に Zoom なども招待から直接参加
Apple Calendar の連携

- Apple エコシステム: Mail、Contacts、Messages と連動。メールからイベント作成、Maps で移動時間自動計算
- Siri 連携: Siri への音声指示でイベント作成、会話やメールからのイベント提案
- ファミリー共有: 家族の予定を一括表示または個別に管理
- iCloud 同期: 端末間でリアルタイムに予定を同期
- App Store のサードパーティアプリ: Fantastical などが高度なスケジューリング機能を追加
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まとめ
最終的に Google Calendar と Apple Calendar のどちらを選ぶかは、あなたのニーズと普段使うアプリに左右されます。
Google Calendar は柔軟性が高く、すべてのデバイスで利用できる のが特徴。設定を細かく調整したい人や、Google サービスや他社ツールとの連携を重視するビジネスユーザーに最適です。
一方で Apple Calendar は Apple 製品ユーザーの定番。iPhone、iPad、Mac など Apple デバイスに囲まれているなら、シンプルで直感的なデザインが魅力です。Siri や他の Apple アプリとスムーズに連携できる点も便利。
どちらか一方に絞らず、優れたオーガナイズツール Notion と組み合わせて使うのもおすすめです。Notion ならカレンダーのようにイベントやタスクを管理できるだけでなく、ノートやファイルなども一元化可能。豊富なカスタマイズと テンプレート が魅力で、あらゆるデバイスからアクセスできます。
さらに当社の連携サービス 2sync なら、Google Calendar や Todoist と Notion を直接接続し、ワークスペースを統合できます。また、Apple Calendar を Google Calendar と同期 するのも簡単。生産性と整理力を高め、時間を無駄にしないことが私たちの目標です。