メモを取ることは、これまで以上に重要になっています。無限にあるタスクや責任、ツールに囲まれた現代では、アイデアを記録し、情報を整理し、やるべきことを管理するために適切なアプリ選ぶことが欠かせません。
その中でもNotionとOneNoteは、人気のあるメモツールです。ただし、それぞれが異なるアプローチをとっており、メモの取り方や情報整理のスタイルに合わせて使い分けられます。
本記事では両ツールを比較し、どちらを使うべきかを徹底解説していきます。
💡この記事を読んでわかること
☑️ NotionとOneNoteの主な違い
☑️ どんな人にNotionが最適なのか
☑️ どんな人にOneNoteが最適なのか
☑️ 結局どちらを選ぶべきか
目次
こんな人はNotionがおすすめ

- ワークスペースを最大限にカスタマイズしたい。
- 複雑なプロジェクトをデータベースで管理している。
- 包括的なチームコラボレーションと共有を重視する。
- システムに慣れるために時間を投資できる。
- 他のツールとつながる中心的なハブを求めている。
👉Notionでできることや活用法についてはこちら:Notionできること完全ガイド|便利な使い方と活用法で作業効率を劇的改善
こんな人はOne Noteがおすすめ

- 使い慣れたMicrosoftスタイルのインターフェイスを好む。
- 自由で柔軟なノート作成が必要な方。
- オフラインアクセスが絶対に必要な方。
- ノート作成に特化したツールが欲しい。
- マイクロソフトの他のツールを多用している。
👉2025年8月からNotionが公式オフライン利用できるようになりました!:【2025年8月最新版】Notionオフライン完全ガイド|設定・使い方
Notion OneNote 比較一覧
機能 | Notion | OneNote |
---|---|---|
使いやすさ | 柔軟性があるため、学習曲線は緩やか | 特にMS Officeに慣れている場合、より直感的に使える |
ノート | ブロックベースの編集、構造化されたノートに適している | 自由形式のメモで、スケッチや描画に適している |
整理方法 | データベース、ページ、サブページ、柔軟な階層構造 | ノートブック、セクション、ページ、などといった従来型の構造 |
カスタマイズ | レイアウト、ブロック、プロパティなど、高度なカスタマイズが可能 | Notionに比べてカスタマイズオプションは限定的 |
テンプレート | 豊富な組み込みテンプレートとコミュニティテンプレート | 選択肢は少ないがカスタマイズ可能 |
共同作業 | リアルタイム編集、コメント、共有が可能 | 共同編集に適しているが、Notionよりは劣る |
ガントチャート | データベースビューとアドオンで可能 | ネイティブサポートされていない |
AI | 強力なNotion AI機能、テキスト作成 | OneNote用Copilot |
ウェブクリッパー | コンテンツを保存に協力なWebクリッパー | 基本的な機能を備えたWebクリッパー |
オフラインモード | オフラインアクセス可能(2025年8月より) | 完全なオフラインアクセス |
統合・連携 | 多数のサードパーティアプリと連携可能、アプリ内ワークフローに重点を置く | Microsoftエコシステム内で強力に連携、他のサードパーティアプリ連携にも対応 |
プラットフォーム | ウェブ、Windows、Mac、iOS、Android | ウェブ、Windows、Mac、iOS、Apple Watch、Android |
価格 | 無料(制限あり)、有料(月額10ドル~)。 | コア機能は無料、より多くのストレージを利用できるMicrosoft 365は月額749円から |
NotionとOneNoteの主な違い
続いてNotionとOneNoteの主な違いを見てみましょう。
1)使いやすさ
Microsoft OneNoteは、初心者にとってやや優位性があります。ユーザーインターフェースは、おなじみのMicrosoft Officeスイートを参考にしており、ノートブック、セクション、ページといった構造は、物理的な整理ツールを模したものです。Wordドキュメントを使ったことがある人なら、OneNoteにすぐに馴染んで使い始められるでしょう。
一方、Notionはツール習得がやや難しいと感じる人もいます。Notionを一言でまとめると、自分専用のワークスペースを構築するための「キット」に近いものです。まずは、白紙のキャンバスから始まり、「ブロック」(テキスト、画像、ToDoリスト、データベースなど)を組み合わせて理想のシステムを作り上げます。この柔軟性は圧倒的な力を発揮しますが、その可能性を引き出すには、最初にある程度の時間をかけて使い方を学ぶ必要があります。

2)ノートテイキング
NotionとOneNoteの違いは、主にノートの取り方にあります。
Notionはノートにブロックベースの手法を採用しています。各コンテンツ(テキスト、画像、データベースなど)は、それぞれ独立した「ブロック」として存在します。これらのブロックを整理したり並べ替えたりすることで、体型的なノートを作成できます。この仕組みは、プロジェクトを整理したり、行動項目付きの議事録を作成したり、リンクされたナレッジベースを構築したりするのに最適です。
OneNoteは、Wordに近い自由形式のノート取りに強みがあります。デジタルページは無限のキャンバスのようになっており、好きな場所に文字を入力したり、手書きやスケッチしたりできます。この柔軟性は、ブレーンストーミングや日記、アイデアを素早く気軽に書き留めるのに理想的です。

3)整理方法
各アプリの可能性を捉えるもう一つの見方は、Notionを柔軟なワークスペース、OneNoteを使い慣れたノートと考えることです。
OneNoteは、ノートブック、セクション、ページによる階層構造を採用し、物理的なバインダーに近い感覚で使えます。従来のファイル整理に慣れている人に最適で、関連トピックをノートブック内でまとめたり、より細かく分類するために入れ子のセクションを作ることも簡単です。
Notionは単なるノートではありません。Notionの各ページは、サブページ、テキスト、データベース、リレーション、数式、リスト、その他多様なブロックを含む潜在的なワークスペースです。これにより、相互につながったナレッジベースやプロジェクト管理ダッシュボード、多層的な情報システムを構築できます。

4)共同作業とチームワーク
NotionとOnenoteを比較すると、チームでの使いやすさにも大きな違いがあります。
Notionは高度な情報管理ツールを備え、体系的なコラボレーションワークスペースを構築するのに優れています。チーム全体でナレッジを共有しながら、効率よく仕事を進めたい場合に理想的です。
OneNoteはリアルタイム共同編集とノートブック共有に強みがあり、特定のノートやドキュメントに集中して取り組むチームワークに最適です。

Notion:協働型ワークスペース
- データベースをプロジェクトのハブに:タスク、マイルストーン、リソースを一元管理でき、ボード・カレンダー・タイムラインなどの多様なビューでプロジェクトを多角的に把握可能。
- インラインディスカッション:コメントや@メンションでノートやプロジェクトの文脈内に議論を残せ、コミュニケーションの流れを改善。
- 共有ワークスペース:チーム全員がアクセスできるナレッジハブを構築し、透明性と共通理解を高める。
OneNote: アイデア交換のための共有ノートブック
- 共同編集:複数のメンバーが同じOneNoteページを同時に編集でき、リアルタイムでアイデアを出し合いながらノートを作成可能。
- バージョン履歴:誰がどの編集を行ったかを記録するため、以前の変更点を確認したり、寄与したメンバーを特定できる。
- Outlook との連携:ノートをOutlookのタスクや会議アジェンダと統合でき、ワークフローを効率化できる。
5)カスタマイズ
Notion Onenoteを比較すると、カスタマイズ性では圧倒的にNotionが優勢です。
Notionの最大の特徴の一つが、この柔軟なカスタマイズ機能。ブロックベースの仕組みにより、コンテンツを自由に配置したり、メディアを埋め込み、ページごとに独自レイアウトを作成できます。データベースを活用し、アイコンやカバー画像を設定、さらにプロパティで並び替えや絞り込みも可能。まさに「自分専用のワークスペースを構築できるツールボックス」といえます。
👉まだ使ってない?最高のNotionウィジェット無料15選【2025年】
OneNoteにも一部カスタマイズは可能ですが、より制約のある範囲に留まります。色やフォントを変更したり、基本的なページレイアウトを調整する程度で、Notion ほど細かな自由度はありません。ただし、シンプルなノートアプリを求める人にとっては十分な柔軟性を持っています。
6)テンプレート
Notionは豊富なテンプレートエコシステムを誇り、無料から有料まで強力な選択肢が揃っています。公式だけでなくコミュニティが作成したテンプレートも数多く、プロジェクト管理、会議メモ、習慣トラッキング、レシピ管理、フィットネス、メモ、日記など、あらゆるニーズをカバー。ダッシュボードとしてそのまま使えるものもあります。
OneNoteにもテンプレートはありますが、主に学生や一般的なノート作成向けが中心。数はNotionに及びませんが、自分のワークフローに合わせて調整は可能です。

7)AIサポート
Notion Onenoteの両方がAI機能を取り入れつつあり、ノートの活用方法を大きく変える可能性を秘めています。

Notion AIの主な機能
- テキストの要約:AIで長いノートを短くまとめ、時間と労力を節約
- コンテンツの生成:アウトラインやテキストをAIが提案
- Q&A:自然言語でノートを検索し、必要な情報を抽出
👉詳しくはこちら:Notion AI vs ChatGPT:あなたに最適なAIツールは?
OneNote Copilotの機能
- 画像をテキストに抽出:OCRテクノロジーで、ノート内の画像からテキストを抽出し、検索も可能
- AIによる提案:ノート改善のための文脈に応じたAI提案
- Microsoft Copilotとの連携: 将来的に、テキスト作成と要約のためのNotionと同様のAIツールが期待される
8)モバイルアプリ
Notion のモバイルアプリはデスクトップ版に近い機能を提供し、ページ作成・編集、ブロック操作、データベース管理、共同編集が可能。ただし複雑なページや多層データベースは小画面では扱いにくく、オフライン機能も限定的です。
OneNote のモバイルアプリは直感的で素早くアイデアを書き留めるのに最適。手書きやスケッチ、簡単な編集もスムーズで、オフラインでも利用可能。デスクトップ版に比べ一部機能は制限されますが、どのデバイスでも安定した同期が強みです。
9)追加機能
Notionの追加機能
- 高度なセキュリティ:Notionは厳格なセキュリティ基準を採用しており、ワークスペースをチームで共有する際の権限を細かく管理可能。
- 無制限のクラウドストレージ:Notionを使えば、無料プランでもストレージ容量不足を心配する必要なし。大容量のファイルやメディアリッチなノートの保存がより便利に。
- オフラインモード:2025年8月よりNotionはオフラインモードを公式リリース。
OneNoteの追加機能
- パスワード保護:OneNoteには、特定のノートブックセクションをパスワードでロックするオプションがあり、これにより、機密性の高いノートの保護が強化される。
- オフラインモード:OneNoteはインターネットに再接続するとすぐに変更を同期するが、インターネットに接続しなくてもノートにアクセスして編集することができる。
- ストレージの制限:OneNoteの無料版では5GBのクラウドストレージが利用できるが、より多くのストレージを利用するにはMicrosoft 365のサブスクリプションが必要。
まとめ:カスタマイズ性と構造化ならNotion・スケッチなどの自由なノートならOneNote
ノートアプリ選びに「絶対的な正解」はなく、あなたのワークスタイルに合うかどうかが最も重要です。
- 柔軟性、カスタマイズ性、ネットワーク化されたナレッジシステムを構築を求めるのであれば、Notionが最適。
- シンプルで慣れ親しんだ操作感や自由形式のノート、完全オフライン重視ならOneNoteが安心の選択肢。
他のツール比較おすすめ記事:
Notionで生産性をさらに高めたい方へ
生産性をさらに高め、ワークフローを最適化するには、NotionをGoogleカレンダーなどの他のツールと連携するのが不可欠です。

2syncのような自動双方向同期ツールを使えば、Notionをさまざまなアプリケーションと接続し、効率的なワークスペースを作ることができます。
🚀 Notionユーザー必見の生産性向上術
多くのNotionユーザーが、他のツールとの「連携不足」で本来の生産性を発揮できずにいます。2syncの革新的な双方向同期機能で、あなたのワークフローを劇的に向上。わずか数分で設定完了、利用開始から14日間は理由問わず全額返金保証付き。
Notion OneNote 比較に関するよくある質問
NotionからOneNoteへの移行は可能です。ただし、自動移行ツールは限られているため、手動での移行作業が主になります。
移行手順: Notionデータをエクスポート(PDFまたはMarkdown形式)→OneNoteで新しいノートブック作成→セクション別にデータを整理してインポート→データベース機能が必要な場合は、Excel連携で代替
注意点: Notionのデータベース機能はOneNoteでは完全再現できないため、移行前に代替案を検討してください。
Notionを選ぶべき人:プロジェクト管理機能が必要、データベースでタスクを管理したい、チーム協業を重視する、カスタマイズ性を求める
OneNoteを選ぶべき人:Microsoft 365を既に利用中、手書きメモやスケッチが多い、シンプルなメモ機能で十分、常にオフライン利用が必須
直接的な連携機能はありませんが、以下の方法で情報を共有できます:
間接的な連携方法:2syncを使用してNotionとGoogleカレンダー経由でMicrosoft 365と連携 / Zapierを活用した自動化ワークフロー / 共通のクラウドストレージ(OneDrive、Google Drive)での文書共有 / Power Automateを使ったOneNote→他サービス連携
Notionはオフライン編集が2025年8月より可能になりましたがNotionのオフライン機能は「事前にページを指定する必要がある」「一部ブロックは利用不可」など制限が多く、完全なオフライン利用はまだ難しいです。一方 OneNoteはローカルノートブックを保持でき、クラウド同期前でもオフライン編集が安定して使えます。まとめると、日常的にオフライン利用が多い人には OneNote、構造化データ管理を重視する人には Notion が適しています。
2025年9月時点で、Notion 無料版はファイルアップロードが1ファイル5MBまで、バージョン履歴は7日間のみ、AI機能や一部の高度な連携機能は利用に制限があります。
OneNote 無料版はOneDriveのクラウド容量が5GBまでで、Microsoft 365を契約しないと拡張できません。さらにWindows10版OneNoteは2025年10月にサポート終了予定で、将来的に無料利用での互換性や機能制限に影響が出る可能性があります。