NotionとTodoistはいずれも人気の生産性アプリですが、得意分野は大きく異なります。Notionはノート、ドキュメント、プロジェクト計画、公開ページまでを一元管理できるオールインワンのワークスペース。対してTodoistは、自然言語入力やボード表示、カレンダー表示などを備えた高機能なTo-doリストアプリです。両者の違いを理解しておくと、todoist notion 連携の設計もぐっと進めやすくなります。

2つを併用しているなら、「両ツールをシームレスに連携したい…」そう感じたことがあるはずです。

本ガイドでは、ネイティブな方法からサードパーティの自動化・同期サービスまで、NotionとTodoistをつなぐ手段を完全網羅。各方法のメリット/デメリットを率直に整理し、あなたのワークフローに最適な選択ができるようにお手伝いします。ぜひ最後までお読みください。

なぜ Todoist Notion 連携・同期が必要なのか?

まず、この両ツールにはそれぞれに異なる強みがあります。

Notionは、情報整理やプロジェクト計画、データベース、ドキュメント管理に優れ、Todoistはタスクの素早い登録、期限設定、To-doのチェックに最適化されています。

生産性にこだわる多くのユーザーは、高レベルの計画やプロジェクトノートはNotionで、日々のタスク管理はTodoist、と使い分けています。

👉 詳しく見るNotion vs. Todoist: どちらがベスト?

とはいえ、両方でタスクを手動更新するのは手間です。TodoistとNotionを同期・連携すれば、二重入力なしでタスクとノートを常に整合させられます

たとえば、外出先でTodoistに追加したタスクが、Notionのプロジェクトノート横に自動表示されたり、Notionでタスクステータスを更新するとTodoist側で自動的に完了になる、などといった使い方が可能です。

要するに、2つを統合すると、Notionの強力な文脈と整理力に、Todoistの効率的なタスク管理を組み合わせた「いいとこ取り」ができます。

次に、TodoistとNotionを連携する方法を、簡単なものから高機能なものまで順に紹介していきます。

NotionとTodoistを連携・同期する7つの方法

TodoistとNotionの連携方法については、ネイティブ機能からサードパーティー外部ツールまで、考えられる全パターンをすべて検証しました。

以下に、取り上げた各手段を横並びで比較できる一覧を用意しています。連携名をクリックすると、該当セクションの詳しい解説にジャンプします。

連携概要設定の難易度同期方向料金適したケース
NotionにTodoistを埋め込むネイティブ埋め込み(iframe)かんたん閲覧のみ・片方向無料Notionページ内でTodoistを手早く閲覧したい場合
Zapier自動化プラットフォーム標準片方向または双方向(複数Zapで構成)無料(制限あり)、
リアルタイムは有料
カスタムワークフローや柔軟なトリガーが必要な場合
IFTTT自動化プラットフォーム標準基本は片方向基本無料、
高速チェックは有料
軽量な連携・シンプルなイベント処理に
Pleexy同期特化サービスかんたん双方向・リアルタイム有料(無料トライアルあり)シンプルで一貫性のあるタスク同期を求める場合
TaskCloneタスク抽出サービスかんたん片方向(完了のフィードバックあり)有料ノートからTodoistへTo-doを取り込みたい場合
上級: Make / n8n / カスタムスクリプト自動化・自前ホスティングツール難しい片方向/双方向(カスタム)無料枠あり、
使用量/ホスティング費用で有料
複雑な/多アプリ間フローを組む技術ユーザー向け
2sync専用同期プラットフォームかんたん双方向・リアルタイム有料(無料トライアルあり)使い勝手・安定性・柔軟性のバランスに優れ、Notion↔Todoistをシームレスかつ安定して同期したい場合

1. NotionにTodoistを埋め込む

NotionでTodoistを使ういちばん手早い方法は、Todoistの画面をNotionページに埋め込むことです。

Notionは外部のWebページやアプリを埋め込めるため、TodoistのWebアプリ全体や特定のプロジェクト表示もそのまま配置できます。実質的には、Notionページ内で動くTodoistのライブウィジェットということです。

アプリを行き来せずに、Notionのコンテンツの横でTodoistのタスクを閲覧・操作できるのが便利です。

TodoistをNotionに埋め込む方法

  1. Notionで埋め込みブロックを追加: Notionページでスラッシュコマンド/embedまたは/埋め込みと入力し、埋め込みブロックを挿入します。
  2. TodoistのURLを貼り付け: 埋め込みブロックにTodoistのURLを入力します。アプリ全体を表示するならhttps://todoist.com/app、特定プロジェクトやフィルターを埋め込みたい場合は、そのプロジェクトのURLをTodoistからコピーします。
  3. Todoistにログインリンクを埋め込むをクリックすると、ブロック内にTodoistのログイン画面が表示されます。ログインすると、Notion内にTodoistのインターフェースが現れます。タスクリストのスクロール、追加、完了など、Web版Todoistと同様に操作できます。

出典:Todoist Help Center

🔒 制限事項:

  • これはWebサイトの埋め込み(iframe)であり、実際の同期ではありません。
  • 変更はTodoist側のみに反映され、Notionデータベースのアイテムは作成されません。
  • タスクはNotionのリレーション/ロールアップ/数式/フィルターでは使えません。
  • Notionのデータとして保存・索引化されないため、Notion内検索の価値は限定的です。
  • インターネット接続と、埋め込み内でのTodoistへのログインが必要です。
  • 最適なのはWebブラウザで、デスクトップ/モバイルの埋め込みは遅くなったり挙動が不安定な場合があります。
  • 埋め込み内のタスクからNotionの自動化やトリガーは発火しません。
  • Notion内に実データが必要な場合は、同期/自動化ツールを使用してください。

この方法はこんな人におすすめ: Notionで作業しながらTodoistのタスクを閲覧・操作したい(例えば、Notionのプロジェクトページ内に対応するTodoistリストを表示したい)場合に手早く便利です。追加アプリもサブスクも不要。ただし、NotionとTodoistのデータ同士をつなぐ本当の連携ではなく、あくまで一方向の「窓」である点は覚えておきましょう。


2. Zapier

Zapierは、NotionやTodoistを含む数千のアプリをつなげられるノーコード自動化プラットフォームです。

Zapierでは「トリガー」と「アクション」からなる自動処理(Zap)を組み立てます。

たとえば本件なら、「Notionデータベースに新規アイテムが追加されたら、Todoistにタスクを作成」といったシンプルなZapが考えられます。

実際に、ZapierのテンプレートにはNotion × Todoistの連携レシピが用意されています:

  • 新しいTodoistタスクをNotionデータベースに追加: Todoistでタスクを作るたびに、対応するページ(タスクアイテム)がNotionデータベースに追加されます。
  • 新しいNotionアイテムからTodoistタスクを作成: 指定のNotionデータベースに新規エントリを追加すると、自動でTodoistタスクが作成されます。
  • Notionアイテム更新でTodoistタスクを完了: 例えばNotionのステータスを「完了」にしたら、対応するTodoistタスクを検索して完了にできます。
  • Todoistのタスク完了時にNotionデータベースを更新: Todoistで完了したタスクを検知し、Notion側のプロパティ(チェックボックスやステータス)を更新します。
Zapierのテンプレで、Todoistの「New Completed Task」がNotionの「Find database item」「Update database item」をトリガーする構成。両アプリのアイコンが表示されている。

トリガーとアクションは自由に組み合わせて、自分のワークフローに合わせられます。

🔗 Zapierでの双方向同期:複数のZapを組み合わせれば、両アプリの変更が相互に反映される二方向同期も理論上は可能です。例えば、一方のZapで「Notion → Todoist」(新規アイテム作成、更新の反映など)、もう一方で「Todoist → Notion」(新規タスク作成、完了の反映など)。ただし設定は複雑化しやすく、対応アイテムの「突き合わせ(マッチング)」ロジックを自分で設計する必要があります。

メリット:

  • 柔軟性が非常に高い。
  • トリガー/アクションが豊富。
  • コード不要。
  • ドキュメントが充実しており安定。

デメリット:

  • 常時同期には無料プランだと不足になりがち。
  • 無料枠のZapは15分ごとのポーリング。
  • タスク更新が多いと実行数の上限に達しやすい。
  • リアルタイムや高頻度は有料プランが必要。
  • 構築に時間がかかる。
  • 設定が甘いと壊れやすい。

この方法はこんな人におすすめ カスタマイズ性を重視し、ロジックの組み立てを自分で行える人におすすめ。特に片方向の自動化(例:「NotionでXが起きたら、TodoistでYを行う」)に最適です。最小の手間でリアルタイムの二方向同期を求めるなら、後述の専用ツールの方が適している場合があります。


3. IFTTT

IFTTT(If This Then That)はZapierよりもややシンプルで一般ユーザー向けの自動化サービスです。

このサービスでは「もしXなら、Y」というロジックで「アプレット(Applet)」を作成できます。TodoistとNotionの両方に対応していますが、Zapierに比べるとトリガー/アクションは少なめです。

IFTTT上ではNotionは「Notion.so」というサービスとして扱われ、「データベースに新規ページ」などのトリガーが用意されています。Todoist側は「タスクの新規作成完了」「タスクの完了」などのトリガーが用意されています。

IFTTTの接続ページで、NotionとTodoistのロゴが双方向矢印で結ばれ、「Notion.so to Todoist integrations」というタイトルが表示されている。

例として、次のようなアプレットを作れます:「特定のNotionデータベースに新規ページが作成されたら、Todoistにタスクを追加する」

この場合、トリガーはNotionの「データベースに新規ページ」、アクションはTodoistの「タスクを作成」です。

逆に「Todoistで新しいタスクが追加されたら、Notionにページを作成する」も可能です。実際、IFTTTにはこうした連携の基本要素がそろっています。

  • Notionのトリガー: データベースへの新規ページ(選択したデータベースにアイテムが追加されたとき)
  • Todoistのトリガー: 新規タスク、タスク完了(特定ラベルの新規タスクなどのバリエーション含む)
  • Notionのアクション: データベースに新規ページを作成(IFTTTからデータベースにアイテムを追加)
  • Todoistのアクション: タスクを作成(プロジェクト、内容などを指定して追加)

これらを組み合わせて片方向の同期は作れます。ただし、IFTTTはシンプルな分、次のような制約もあります。

🔒 制限事項:

  • 無料プランのチェック間隔は約1時間ごとです。Proプランでは約5分まで短縮できます。
  • 時間にシビアな更新は遅延が発生しやすいです。
  • Notion向けの「既存アイテムを更新」アクションがないため、真の双方向同期は難しいです。
  • IFTTTのNotion連携は、既存ページの検索や更新が安定しておらず、弱い傾向があります。
  • 既存タスク/ページの編集は手間がかかるか、実質的にできない場合があります。

この方法はこんな人におすすめ リアルタイムや複雑な同期は不要で、イベントベースの軽量なつなぎがあれば十分な場合に適しています。Zapierを難しく感じる方の入門にも。ただし、本格的な二方向タスク同期には不足しがちで、既存タスクの更新や例外処理が苦手です。要件が増えたらMakeや専用同期ツールへの移行を検討しましょう。


4. Pleexy

Pleexyは、ノート/プロジェクト管理アプリとタスク管理アプリ間のタスクを同期することに特化したサードパーティーサービスです。

スマートブリッジとして機能し、双方向の作成・更新に重点を置きながら、タスクをリアルタイムに継続同期します。

PleexyによるNotionとTodoistの双方向同期。左にTodoistモバイルのInbox、右にNotionデスクトップのタスクDBが表示され、双方向矢印で結ばれている。

NotionとTodoistをPleexyで接続すると、次のような動きになります:

  • 自動タスク検出: 指定したNotionワークスペース/データベースからタスクを検出。同期対象のデータベースやページを選べます。
  • タスクの作成・変換: 見つけたタスクごとに、Todoist(または逆方向)に対応タスクを作成。タイトル、期限などの情報を持たせつつ、作成方法もカスタマイズできます。
  • 継続的な双方向同期: 一度設定すれば、どちらかでの変更が即時もう一方に反映。Todoistで完了・編集した内容がNotionにも反映され、対象タスクは実質的に「ミラー」状態になります。
  • ルールの柔軟な設定: 同期対象を細かく制御可能。例:特定データベースや特定ステータスのみ同期、といったフィルターやルールを設定できます。

メリット

  • NotionとTodoist間の双方向タスク同期。
  • 作成・更新・完了をリアルタイムでミラーリング。
  • ノーコードでマッピングをガイド。
  • 同期対象を絞れる詳細フィルター。
  • 重複防止や相互リンク保持で文脈を維持。
  • 手間の少ない安定したバックグラウンド動作。

デメリット

  • トライアル後は有料。
  • 対象は「タスク」に特化。Notionの構造全体は対象外。
  • フィールドマッピングはPleexyが対応する範囲に限定。
  • データベースのスキーマ変更やプロパティ名変更で不具合の可能性。
  • Makeやn8nほどの細かな例外処理は難しい。
  • ベンダーロックイン、データは第三者サービス経由

この方法はこんな人におすすめ:Notionのデータベース/ページとTodoistの間で、手早く実用的な双方向タスク同期を実現したい、完了の相互反映が必須、そしてZapやMakeシナリオの配線・監視よりもメンテナンスされたサービスを選びたい場合に適しています。Notionで計画し、Todoistで実行する個人〜小規模チームにフィットし、深いカスタムロジックより信頼性を重視する場面で力を発揮します。


5. TaskClone

TaskCloneは少し毛色が異なる連携ツールで、ノートに書いたタスクを抽出し、タスク管理アプリへ送るというニッチに特化しています。もともとはEvernoteで人気を集めましたが、現在はNotionとTodoistにも対応しています。

TaskCloneの連携イメージ。左にチェックボックス付きのノート、右にTodoistロゴ。矢印で自動タスク同期を表現している。

TaskCloneの仕組み

TaskCloneをNotionアカウントとTodoistアカウントに接続しておくと、Notionページ内のチェックリストやTo-doブロックを検出し、TodoistのAPI経由でタスクとして送信します。

ページ全体を移動するのではなく、個々のタスクだけを抽出するイメージです。TaskCloneはノート本文から「実行項目」を読み取ります。

また、完了ステータスの同期オプションもあり、Todoist側で完了したら、元のNotionページ内のチェックも自動で完了にできます。

メリット:

  • Notionで書きながら、その場でタスクを捕捉。
  • リッチテキスト内のTo-doを的確に抽出。
  • セットアップが簡単。
  • タスクがデータベースではなくノート内に散らばる運用と相性が良い。

デメリット:

  • データベース同期の代替にはならない。
  • タスク管理をNotionデータベースで完結している場合は不要。
  • Pleexyや2syncに比べると用途は限定的。

この方法はこんな人におすすめ: 会議メモや日次ジャーナル、プロジェクトノートなど、Notionページ本文にタスクを書きがちで、それらのアクションアイテムを自動でTodoistに落とし込みたいときに最適。Notionは非構造〜半構造の情報置き場、Todoistは「実行の母艦」というワークフローにうまくハマります。


6. 上級者向け: Make、n8n、またはカスタムAPIスクリプト

コストを抑えたい、より細かく制御したいパワーユーザー向けに、上級者向けの選択肢もあります。

Make

MakeはZapierに似た強力なビジュアル自動化ツールで、マルチステップのワークフロー(シナリオ)を柔軟に構築できます。

Todoist・Notion両方のモジュールを備え、片方の変更を監視(Webhookやスケジュール)して、もう片方で複数の処理を実行できます。

Makeの自動化画面。左にNotionのトリガー(Watch

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たとえばMakeなら、Notionのデータベースで新規/更新ページを監視し、内容に応じてTodoistのタスクを作成/更新できます(その逆方向も可)。

また、データのマッピングや変換をきめ細かく制御でき、Notionの特定プロパティをTodoistのタスク項目に対応づける、といった設定も可能です。
難点はUIに学習コストがあることですが、複雑な連携には十分対応できます。

n8n

n8n はオープンソースの自動化ツールで、セルフホスト(または公式クラウドサービス経由)して利用できます。NotionとTodoist向けのノードも用意されています。

n8nの連携ページ。NotionとTodoistのアイコンが稲妻でつながれ、「はじめる」「n8nを試す」などのCTAボタンが表示。

n8nでは、フローチャートのようなドラッグ&ドロップのUIで、実質的に自分専用の連携を組み立てます。時間をかけられるなら、要件に合わせた双方向同期も実装できます。

利点は、無料でセルフホストできることと高い柔軟性です。必要に応じてコードノードを挿入し、独自ロジックを組み込むこともできます。

Notion API/Todoist APIを使ったカスタムスクリプト

NotionとTodoistはいずれも開発者向けAPIを提供しています。技術に慣れたユーザーや開発者であれば、定期的に変更をチェックして両者のデータを同期するスクリプト/プログラムを書けます。

たとえば、Pythonスクリプトを(スケジュール実行で)動かし、Todoistの新規の未完了タスクを取得してNotionのデータベースに追加する、またはその逆を行うことが可能です。

Notion APIはデータベース内のページの読み書きを、Todoist APIはタスクの作成・更新をサポートしています。

ただし、信頼性の高い双方向同期を一から作るのは容易ではありません。項目のマッピング、重複の回避、両APIの認証管理、どのタスクが同期済みかを判断する状態管理などに対応する必要があります。

この方法は、既存ツールでは満たせないきわめて特定の要件がある場合、または開発そのものを楽しめる場合にのみおすすめします。


7. 2sync

2syncは、Notionと(Todoistを含む)他のアプリを手軽に接続するために設計された専用の同期プラットフォームです。汎用の自動化ツールとは異なり、信頼性の高い双方向同期に特化しており、手作業なしでNotionのデータベースとTodoistのプロジェクトをリアルタイムに揃え続けます。

NotionとTodoistを連携するツール2syncのウェブサイトのページ。「NotionをTodoistと同期する」や「今すぐ自動化を開始」のボタンなどが含まれている。

2syncの仕組み

  • 真の双方向同期:Todoistでの追加・更新・完了は選択したNotionデータベースに即時反映され、逆方向も同様です。
  • カスタムフィールドマッピング:Notionのステータス/優先度/期限などをTodoistの項目に対応づけ可能。汎用的なトリガー&アクションより細かく制御できます。
  • 高度なフィルター:同期対象を厳選(例:特定タグ付きのみ、特定ビュー内のみ など)。
  • シームレスなセットアップ:コードや複雑な複数Zapは不要。アカウントをつなぎ、データベースとプロジェクトを選び、項目をマッピングすれば同期が動きます。
  • 規模が大きくなっても対応できる:まずは1つのDBから開始し、運用拡大に合わせてルールやフローを追加しても作り直しは不要です。
  • リアルタイムの信頼性:ZapierやIFTTT構成で起こりがちな重複や同期ループを回避する設計で、データの一貫性を保ちます。

メリット

  • NotionとTodoistの用途特化
  • 初心者〜上級者まで扱いやすい直感的UI
  • 遅延のない双方向同期
  • 豊富なフィールドマッピングと高度なフィルター
  • 簡単セットアップで保守は最小限
  • 個人から複数DBを持つチームまで段階的に拡張可能

デメリット

  • 無料トライアル後は有料
  • 大規模チーム運用では自動化設計が複雑になる場合あり
  • 機能の中心は同期にフォーカス

この方法はこんな人におすすめ:Todoistで日々の実行、Notionで体系的なプロジェクト管理を行い、更新漏れ・重複・寄せ集め自動化の不安をなくしたいときは2syncが最適です。汎用ツールと違い、この2つのアプリを前提に設計されているため、両者を長期的に安定して同期し続ける最も信頼できる選択肢になります。

次のセクションでは、2syncを使ってNotionとTodoistを簡単に同期する手順を紹介します。

2syncでTodoistとNotionを連携する方法

このセクションでは、2syncを使ってTodoistとNotionを同期する手順を、ステップごとに簡潔に解説します。

始める前の準備

  • 対象のワークスペース/ページでインテグレーション(連携)アクセスを共有できる権限を持つNotionアカウント
  • 同期したいタスクを保存するNotionデータベース(既存のものを使う/専用テンプレートから作成のどちらでも可)
  • 少なくとも1つ、アクセス(または共有)可能なプロジェクトがあるTodoistアカウント
  • 2syncアカウント

ℹ️ プライバシーに関する注意:2syncはNotionの公式APIとTodoistのAPIを通じて接続します。両サービスへの認可は安全に行われます。2syncはデータがツール間を行き来できるようにする橋渡しの役割に徹しており、それ以上のことは行いません。


ステップ1:自動化を新規作成

2syncのホームとAutomationsダッシュボード(アクティブな自動化なし)。ユーザーが青い「+ New Automation」ボタンをクリックして、Todoist同期の作成を開始。
  1. 2sync.com にアクセスし、「今すぐ自動同期を始める」 をクリック。
  2. 開いたカタログで Todoist を選択し、セットアップウィザードを起動。
  3. ワークスペースの確認が出たら承認し、次へ進みます。

ステップ2:Todoistアカウントを接続

ユーザーが「Add Todoist Connection」をクリックし、Todoistのアクセスを承認。戻るとプロジェクトが読み込まれ、「Refresh projects」ボタンが表示される。

2syncにTodoist内のタスクの読み書きを許可して、双方向同期を可能にします。

  1. ウィザードで 「Todoist接続を追加」>「新規Todoist接続」 >「Todoistで続行→」をクリック。
  2. Todoistのサインインウィンドウが開きます。正しいアカウントを選び、要求される権限を承認。
  3. 2syncに戻ると、Todoistのプロジェクトが自動的に読み込まれます。
  4. 同期したいプロジェクトを選択
    • Notionから新規作成するタスクのデフォルトプロジェクトも設定できます。
  5. 続ける」をクリック。

✍️メモ:担当者を同期する予定がある場合は、Notionで割り当てたいメンバーが選択したTodoistプロジェクトにもアクセス権を持っていることを確認してください。


ステップ3:Notionアカウントを接続

2syncウィザードの「Connect Notion」画面で「Connect with Notion」をクリック。サインインし、2sync templateを選択してアクセスを許可。データベースが読み込まれ、テンプレートDB(Events and Tasks)を選んでContinueをクリック。

2syncにNotionワークスペースへのアクセスを許可し、同期対象のデータベースを選びます。この例では、作業を早めるためにビルトインのテンプレートを使用しています。

  1. Notionと接続」 をクリック。
  2. 必要に応じてサインインし、認可画面を確認します。
  3. 2syncテンプレート を選んで、用意済みのNotionデータベースをワークスペースに追加。
  4. アクセスを許可するをクリックして、2syncがそのデータベースを読み書きできるよう承認します。
  5. 2syncに戻り、数秒待ってデータベースの読み込み完了後、リストからテンプレートデータベース(Events and Tasks)を選択。
  6. 続ける」をクリック。

✍️メモ

  • 自前のデータベースを使いたい場合は、Notionピッカーで「ページを選択する」を選び、そのページやデータベースにアクセス権を付与してください。
  • テンプレートデータベースが表示されないときは、ウィザードの更新を押すか、1分ほど待ってから再試行してください。

ステップ4:プロパティと属性をマッピング

2syncのフィールドマッピング画面。2-way syncが選択され、CompletedがNotionのDoneに双方向で対応。Task TitleはNameへ、Completed AtはTask Completed AtへTodoist→Notionの矢印でマッピング。

ここでは2syncに対して、「どのデータを・どこへ・どちら向きに」同期するかを指示します。

  1. 画面上部で全体の同期方向を選択:Notionへ一方向 / 双方向同期 / Todoistへ一方向
  2. まずはコアフィールドをマッピング:タスク名、概要、期日、完了
  3. 次に任意フィールドをマッピング:優先度、ラベル、プロジェクト、セクション、担当者、親タスク、など
  4. 各行で矢印方向を設定。青が有効、グレーはそのフィールドでは使用不可の方向を示します。
  5. セットアップ中にNotionで新しいプロパティを作成した場合は、「Notionフィールドを更新」 を押してマッピングを完了します。
  6. 続ける」をクリック。

フィールドマッピング一覧

マッピングでは、NotionとTodoistのどちらからどちらへデータを流すかを決めます。プロパティによっては双方向同期対応できるものと、片方向同期のみ対応のものがあります。以下は全フィールドと推奨Notionプロパティタイプ、許可される方向の一覧です。

TodoistフィールドNotionプロパティ同期方向
完了チェックボックス、ステータス
タスク名タイトル、テキスト、選択
完了日時日付➞ Notion
追加された日時日付➞ Notion
オートメーション名テキスト、選択➞ Notion
概要テキスト
期日日付
繰り返しチェックボックス➞ Notion
ラベルマルチセレクト
サブタスクの親タスクリレーション
優先度テキスト、選択
プロジェクト(リレーション)リレーション
プロジェクトテキスト、選択
繰り返し頻度テキスト、選択➞ Notion
担当者テキスト、メールアドレス、選択
セクションテキスト、選択、ステータス
同期ステータステキスト、選択➞ Notion
タスクURLテキスト、URL➞ Notion
締め切り日日付
プロジェクトIDテキスト、選択➞ Notion
タスクIDテキスト➞ Notion
担当者(Notionワークスペースメンバー)メンバー
セクション(リレーション)リレーション
Notionオートメーションデータ(legacy)テキスト➞ Notion
Todoist上でも削除するチェックボックス、ステータス、数式、ロールアップNotion ➞

双方向同期可
➞ Notion はTodoist→Notionのみ
Notion ➞ はNotion→Todoistのみ
UIでグレー表示の方向は選択不可

⚠️ 削除に関する重要な注意:Todoistの「Todoist上でも削除する」フィールドにマッピングすると、マッピング先のNotionプロパティがtrueのページは、対応するTodoistタスクが削除されます。既存のプロパティにマッピングし、そのプロパティに すでにtrueが含まれている場合は、該当タスクが即時に削除されます。意図しない削除を避けるため、専用のチェックボックスを用意し、必要なときだけ意図してオンにしてください。


ステップ5:フィルターを設定(任意)

2syncのFiltersステップ。「Is there any items you want to filter?」の表示。ロジックのドロップダウンを切り替え、「Add condition」を押してフィールドと演算子・値を選び、Continueで次へ進む。

フィルターを使うと、どのタスクを同期するかを細かく制御できます。上部でルールロジックを選び、条件を追加。あとから流れを作り直さずに調整できます。

  1. フィルタリングステップでロジックメニューを開き、いずれか / すべて / なしが真(True)であるを選択。
  2. 条件を追加」をクリック。
  3. 条件タイプを選び、演算子を指定し、値を設定。
  4. 必要に応じて条件を追加。いずれか / すべて / なしを切り替え、的確に包含・除外します。
  5. Notionのプロパティを追加・名称変更したばかりなら、「Notionフィールドを更新」を押すとプルダウンに反映されます。
  6. 続ける」をクリックして次へ。

フィルターと演算子の一覧

フィルター名概要演算子使用例
Notion property value(Notionプロパティ型)Notionデータベース内の特定プロパティでページを包含/除外is, is not, is empty, is not emptyアクティブなステータスのみ同期。担当者が空欄の場合は除外。
Task title(タスクタイトル)Todoistのタスク名に含まれる語で一致/除外contains, does not contain, is empty, is not emptyタイトルにtravelを含むタスクをスキップ。
Task project name(タスクプロジェクト名)Todoistのプロジェクト名で制限contains, does not contain, is empty, is not emptyプロジェクト名にWorkを含むタスクのみ同期。
Task section name(タスクセクション名)Todoistのセクション名で制限contains, does not contain, is empty, is not emptyPlanningセクションのみ取り込む。
Task priority(タスク優先度)P1〜P4のテキスト一致でフィルタcontains, does not contain, is empty, is not emptyP1 または P2 を含むタスクを同期。
Task label(タスクラベル)Todoistのラベル(テキスト)で制限contains, does not contain, is empty, is not emptyclient-aラベルのタスクだけ含める。
Recurring task(繰り返しタスク)繰り返しタスクを明示的に包含/除外is recurring, is not recurring日次のルーティンを除外し、単発のみ同期。
Task description(タスク概要)説明文のテキストで一致/除外contains, does not contain, is empty, is not emptyinvoiceを含むタスクを取り込む。

💡条件をうまく組み合わせるコツ

  • すべては厳密な包含に。例:プロジェクト名にWorkを含み、ラベルにclient-aを含み、かつ期限が空欄ではない。
  • いずれかは範囲を広げたいときに。例:優先度にP1またはP2を含む。
  • なしは一括除外に。例:タイトルに adminstandbylunch のいずれも含まない。

ステップ6:Notionのデフォルト値を設定(任意)

2syncのDefaults画面。Page iconに赤い四角の絵文字を設定し、SelectフィールドでSourceをTodoistに設定。さらにデフォルト値を追加して、Continueをクリック。

デフォルト値は、2syncがTodoistのタスクから新しいNotionページを作成する場合にのみ適用されます。マッピング済みフィールドの上書きや、既存ページの変更は行いません。

デフォルト値の設定方法

  1. デフォルトNotion値を追加」をクリック。
  2. プルダウンからNotionのプロパティを選択。
  3. デフォルト値を指定。
  4. 必要に応じて繰り返します。セットアップ途中にプロパティを追加した場合は「Notionフィールドを更新」をクリック。
  5. 続ける」をクリック。

設定できるデフォルト値の例

  • Page icon(ページアイコン):新規ページに共通の絵文字を設定。
  • Source(ソース):起点識別用に「Todoist」などのラベルを付与。
  • Attendees contacts(出席者の連絡先):Page URLまたはIDを使って、別データベースへ関連付け。
  • Calendar name(カレンダー名):必要に応じてデフォルトのカレンダー名を付与。
  • Conference call URL(会議リンク):新規アイテムに固定の会議URLを追加。
  • Event color(イベントカラー):分類用にデフォルトの色ラベルを適用。
  • Event freebusy(予定あり / なし):既定でFree/Busyを設定。
  • Event location(イベント場所):既定の場所(例:Office)を入力。
  • Event organizer(主催者名):主催者名をあらかじめ入力。
  • Event response status(出欠状況):初期ステータス(例:Accepted / Pending)を設定。
  • Event type(イベントタイプ):種別(例:Task / Meeting)で分類。
  • Event visibility(イベント表示):Public / Private などの可視性を既定化。
  • Is recurring event?(繰り返しイベント):新規アイテムを繰り返しとしてフラグ。
  • Sub-item(サブアイテム):Page URLまたはIDで、親タスク配下のサブタスクとして作成。
  • Sync status(同期ステータス):監査用に New / Synced などの状態を付与。
  • Task position(タスクポジション):並び替え用の既定の数値を設定。
  • URL:新規タスクに共通のリンクを保存。

💡これらは未設定のままでも構いません。まずは最低限から始め、慣れてきたら後で調整しましょう。


ステップ7:高度な設定と最終チェック

2syncの高度な設定画面。自動化に“Todoist & Notion Sync”と名前を付け、「Add Notion link below every description」や「Sync Notion entries that were created before the first sync」を切り替え、「Show advanced settings」を展開してからContinueをクリック。

同期を開始する前の最終チェックです。自動化に名前を付け、便利なトグルを切り替え、詳細設定を開いて確認します。これらは後からいつでも変更できます。

ここでできること:

  1. 識別しやすい名前を付け、一覧で素早く見つけられるようにします。
  2. 必要に応じて「すべての概要の下にNotionリンクを追加」と「初回の同期より前に作成されたNotionページ(アイテム)を同期する」を有効化。
  3. 詳細設定を表示する」をクリックし、以下のオプションを確認。
  4. 続ける」をクリック。

利用可能な高度な設定

  • 「完了済みタスクの表示期間」:完了タスクをどれだけ遡って監視するかを設定(例:7日)。それより古い完了は無視。長くすると初回の処理に時間がかかる場合があります。
  • 「タスクの削除を許可」:オフの場合、片方で削除してもペアのリンク解除のみ。オンで双方の削除を許可。便利ですが取り扱い注意。
  • 「同期頻度」:変更チェックの頻度を指定(例:5分ごと)。
  • 現在他のオートメーションにリンクされているNotionエントリを無視する:同一データベースに複数の自動化が関与する際の重複を防止。
  • 「詳細なアクティビティログの記録を有効にする」:全自動化の詳細ログを有効化。トラブルシューティングに有効ですが、機微情報が含まれる可能性があります。

同期の準備ができたら、まず「同期をテスト」が表示されます。設定が意図どおりか確認しましょう。テストをスキップして、すぐ同期を開始することも可能です。

最後に「続ける」をクリックすれば完了です!

まとめ:TodoistとNotionを連携して業務効率を向上!

TodoistとNotionを同期すれば、二重更新のムダがなくなり、やるべき仕事に集中できます。締切のコピペ、チェックボックスの二重操作、「どちらが最新か」の迷いから解放され、双方向に流れる「1つの真実のソース」を実現できます。しかもセットアップは簡単です。

2sync なら、信頼性が高く、ほぼリアルタイムで、柔軟にカスタマイズ可能。タスクの対応関係、同期対象、デフォルト値などをあなたが決め、面倒な処理はプラットフォームがバックグラウンドで実行します。まずは1つの自動化から始めて、ワークフローの拡大に合わせてスケール。ノーコードで、パッチ的な連携は不要です!