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フリーランス向けCRMおすすめ8選:個人事業主が本当に契約できる顧客管理アプリ

フリーランス向けCRMおすすめ8選を2026年最新の料金で比較。HubSpotやZoho CRMの無料プラン、kintoneの最低契約人数まで、個人事業主が本当に使える顧客管理アプリを解説します。

ビーチパラソルの下でノートパソコンを操作するフリーランス
執筆者
Simo Elalj
更新日
2026年8月11日

CRM選びでフリーランスがつまずく理由は、機能でも価格でもありません。国産CRMの多くが最低契約人数を設けており、1人では契約できない、あるいは使わない席の分まで支払うことになるからです。この記事では、その最低人数の条件まで含めて、2026年8月時点の公式料金で8つのツールを比較しています。

結論

無料で始めるならHubSpot CRMです。連絡先を1,000件まで登録でき、メール追跡と案件パイプラインを費用ゼロで利用できます。国産ツールをお探しの場合、kintoneは最低10ユーザーからの契約となるため個人には割高で、1人で契約できる選択肢としては名刺アプリのEightやフリーウェイ顧客管理が現実的です。すでにNotionで案件を管理されているなら、連絡先同期ツールと組み合わせることで、スマートフォンからも引ける自前のCRMを構築できます。

以下では、フリーランスや個人事業主が実際に契約できるCRMツール8選を、料金・最低契約人数・連携先の観点から紹介します。NotionでCRMを構築する手順については、Notionで個人CRMを作る方法もあわせてご参照ください。

フリーランスに適したCRMの条件とは

エンタープライズ向けCRMは、数十人規模の営業チームを想定して設計されています。フリーランスに必要なのは、30分以内にセットアップでき、管理者不要で運用でき、変動する収入でも負担にならないツールです。

フリーランス向けCRMとエンタープライズ向けツールを分ける5つのポイントがあります。

  • **1人で契約できること:**最低契約人数の条件は、日本のCRM選びで最も見落とされやすい落とし穴です。月額単価が安く見えても、10ユーザー分の契約が必須であれば、実際の支払いは10倍になります。
  • **メンテナンスの手軽さ:**専任の管理者は不要です。営業も、アカウント管理も、経理も、すべて自分で行うフリーランスにとって、納品作業で忙しい時期に更新が滞っても問題なく機能するCRMが理想的です。
  • **手頃な価格:**無料、または月額3,000円程度までが現実的な範囲です。ユーザー単位の課金は、個人利用者にとって割高になります。定額制か、充実した無料プランがあるかどうかが重要です。
  • **モバイルアクセス:**クライアントとの電話はオフィス外で発生することも少なくありません。連絡先、メモ、案件のステータスをスマートフォンから確認できる必要があります。
  • **機能の多さより連携の充実:**フリーランスはすでにカレンダーアプリ、請求ツール、メールクライアントを使っています。それらすべてを置き換えようとするCRMよりも、既存ツールと連携できるCRMのほうが実用的です。

フリーランスにCRMは本当に必要か

必ずしも必要ではありません。クライアントが10社未満であれば、スプレッドシートやスマートフォンのメモアプリで十分対応できます。

ただし、10〜15社以上のクライアントを同時に管理するようになると、対応漏れが発生し始めます。送り忘れたフォローアップメール、送付後に追跡していない提案書、3ヶ月前にコンタクトを取ろうと思っていた過去のクライアント。CRM導入後に売上が21〜30%増加したと回答した企業が最も多く(Salesmate、2026年)、**中小企業の71%**がすでにCRMを採用しています(SLT Creative、2026年)。

日本の状況も見ておきます。ランサーズの「フリーランス実態調査 2024年」によると、フリーランス人口は1,303万人、経済規模は20兆3,200億円に達しており、10年前と比較して約40%の増加です(ランサーズ、2024年)。同調査では、収入に満足していると回答したフリーランスは32%にとどまり、生成AIを活用している層も30%未満でした。

つまり、母数は増えても、1人あたりの収益性は伸びていないということです。案件の取りこぼしを減らす仕組みの価値は、この環境ではむしろ上がっています。年間10社以上のクライアントと取引しているフリーランスにとって、CRMの導入コストは、顧客維持やフォローアップの改善によって十分に回収できます。

CRMの選定基準

10〜30社のクライアントを管理するフリーランスの視点で、各CRMを検証しました。

  • **1人で契約できること:**最低利用人数やチーム要件がないこと。該当する場合は、その条件を各セクションに明記しています。
  • **無料プランまたはトライアルの有無:**事前評価にコミットメントが不要であること。
  • **セットアップ時間が30分以内:**それ以上かかるツールは、フリーランスが最後まで設定を完了できません。
  • **モバイルアクセス:**ネイティブアプリ、またはスマートフォンで使えるレスポンシブなウェブ版があること。
  • **連携機能:**フリーランスがすでに使っているカレンダー、メール、請求ツールと接続できること。

料金はすべて2026年8月時点の各社公式ページの表示に基づいています。円建て価格は各社が日本で円建て請求している場合のみ記載し、米ドル建てで請求されるツールは米ドルのまま表記しています。日本円への換算は行っていません。


フリーランス向けCRMおすすめ8選一覧

CRM最適な用途料金(個人)最低契約人数主な強み
HubSpot CRM無料で本格的なCRM無料〜1メール追跡、案件パイプライン
kintone業務に合わせて自作したい方月額1,000円/ユーザー〜10ノーコードでCRM構築
Pipedrive営業重視のフリーランス$14/月〜1ビジュアルな案件パイプライン
Notion柔軟なCRMを求めるNotionユーザー無料〜1カスタムフィールド、自由度
Zoho CRMコスト重視のフリーランス無料〜月額1,760円1日本語対応、豊富な連携
Eight名刺と人脈の管理無料〜月額600円1名刺撮影で自動蓄積、スマホ完結
フリーウェイ顧客管理無料でシンプルな顧客管理無料〜月額2,980円1完全日本語、シンプルUI
Freshsalesメール中心の営業管理$9/月〜1AI搭載、日本語対応

料金はすべて2026年8月時点の各社公式料金ページより。円建て価格は税抜表示です。


1. HubSpot CRM:フリーランス向け無料CRMの決定版

対応プラットフォーム料金
Web、iOS、Android無料 ¥0/月 / Starter ¥2,400/月/シート

✅ メリット:

  • 無料プランで連絡先と企業を最大1,000件登録でき、個人のフリーランスには十分な容量。
  • メール開封・クリック通知付きのメール追跡機能。
  • ミーティングスケジューラーとライブチャットが標準搭載。
  • ドラッグ&ドロップで操作できる案件パイプライン。
  • Gmail、Outlook、Google カレンダーなど数百のツールと連携可能。

❌ デメリット:

  • 無料プランでは案件パイプラインが1つに制限。
  • 無料アカウントに追加できるユーザーは2名まで。
  • エンタープライズ向けの設計のため、個人利用者にはインターフェースが複雑に感じることも。

HubSpotの無料CRMは、トライアル期間後にアップグレードを促すものではなく、本当に無料で使い続けられるプランです。最大1,000件の連絡先を登録でき、メール追跡、案件パイプライン、ミーティングスケジューラーがすべて無料で利用できます。コストをかけずにリードや顧客とのやり取りを管理したいフリーランスにとって最有力の選択肢で、1,000件という上限は大半の個人事業主が使い切ることのない容量です。

HubSpotは日本法人(HubSpot Japan)を設立しており、料金も円建てで案内されています。無料ツールは¥0/月、有料のStarterプランは1シートあたり¥2,400/月です(HubSpot Japan)。日本語のインターフェースとサポートに対応しているため、国内のフリーランスにとっても導入ハードルが低い点が魅力です。

メール追跡機能だけでも、セットアップする価値があります。提案書を送信すると、クライアントがいつ開封したか、何回確認したか、どのリンクをクリックしたかがわかります。この情報があれば、フォローアップのタイミングと方法を的確に判断できます。

HubSpotが重くなるポイント

無料プランは、連絡先1,000件・2ユーザーまでの範囲で、連絡先と案件の管理に十分対応できます。ただし、マーケティング自動化、カスタムレポート、複数パイプラインが必要になったり、この連絡先の上限を超えたりすると、有料プランへの移行が必要です。「今日フォローアップすべき相手は誰か」を把握したいだけのフリーランスであれば、無料プランで十分です。


2. kintone(サイボウズ):カスタマイズ性に優れた国産CRM

対応プラットフォーム料金
Web、iOS、Androidライト 月額1,000円/ユーザー / スタンダード 月額1,800円/ユーザー(いずれも税抜、最低10ユーザー)

✅ メリット:

  • ノーコードで業務に合わせたCRMアプリを自由に構築可能。
  • 国内の導入企業は3万9,000社を超える国産プラットフォーム(マイナビニュース、2026年)。
  • 日本語のサポート、ドキュメント、コミュニティが充実。
  • 200以上のプラグインやAPI連携でカスタマイズを拡張可能。
  • 30日間の無料お試しが用意されており、試用中はユーザー数の制限なくスタンダードコースを利用可能。

❌ デメリット:

  • 最低契約ユーザー数は10。1人で使う場合も10ユーザー分の料金が発生します。
  • 初期構築にある程度の学習コストがかかる。
  • テンプレートはあるが、業務に最適化するにはカスタマイズが前提。

kintoneは、サイボウズが開発した業務アプリプラットフォームです。ドラッグ&ドロップの操作でCRMアプリを構築でき、案件管理、顧客管理、日報、見積書管理など、フリーランスの業務に必要な機能をノーコードで実装できます。

日本の商慣習に即した設計がkintoneの大きな強みです。名刺管理アプリとの連携、郵便番号からの住所自動入力、日本語での全文検索など、海外製CRMでは対応しきれない細かなニーズに対応しています。

kintoneの最低契約人数にご注意ください

2024年11月の価格改定で、kintoneの最低契約ユーザー数は5から10に引き上げられました(kintone料金ページ)。1人で契約する場合でも10ユーザー分の支払いが必要となるため、実際の負担はライトコースで月額10,000円、スタンダードコースで月額18,000円(いずれも税抜)からとなります。

したがって、純粋に1人で使う目的では推奨できません。kintoneが投資として成立するのは、外注パートナーやクライアントにもアカウントを発行して案件情報を共有する場合や、法人化して人を採用する見通しが立っている場合です。まずは30日間の無料お試しで、10ユーザー分の価値を引き出せる業務かどうかをご確認ください。


3. Pipedrive:営業に注力するフリーランスに最適

対応プラットフォーム料金
Web、iOS、AndroidLite $14/月/シート / Growth $39/月/シート

✅ メリット:

  • ビジュアルパイプラインで案件のステータスが一目瞭然。
  • GmailおよびOutlookとの双方向メール同期。
  • アクティビティリマインダーでフォローアップ漏れを防止。
  • 案件の成約確率に基づく売上予測。
  • 400以上の連携アプリが利用可能なマーケットプレイス。

❌ デメリット:

  • 無料プランなし。14日間の無料トライアルのみ。
  • 請求書機能が非搭載(XeroやQuickBooksなど別ツールが必要)。
  • ユーザー単位の課金のため、外注パートナーを追加すると割高。

Pipedriveは営業担当者向けに設計されたツールです。案件をステージ間でドラッグ&ドロップするビジュアルパイプラインにより、すべての見込み客の状況を明確に把握できます。コールドアウトリーチ、提案書の送付、クロージングコールなど、積極的に営業活動を行うコンサルタントやフリーランスに向いています。

料金について1点ご注意ください。Pipedriveは日本語版サイトでも米ドル建てで請求されます。日本語ページに表示されるのはLiteが$14/月/シート、Growthが$39/月/シートで、年払いを選ぶと一括払いになります(Pipedrive料金ページ)。為替の変動がそのまま支払額に反映される点は、円建てのツールとの比較で押さえておきたいところです。

アクティビティシステムは、案件を前進させ続ける仕組みです。次のアクションが未設定の案件があると、Pipedriveが通知で知らせてくれます。この1つの機能だけで、フリーランスにありがちな「提案書を送ったまま放置する」という失敗を防ぐことができます。

フリーランスにとってPipedriveとHubSpotのどちらが良いか

どちらも連絡先と案件を管理できます。Pipedriveのインターフェースはよりシンプルで、パイプライン管理に特化しています。HubSpotの無料プランはコスト面で大きなアドバンテージがあります。積極的に営業活動を行い、フォローアップを促してくれるツールが必要であればPipedrive、無料で連絡先を整理したいのであればHubSpotが適しています。


4. Notion:自由にカスタマイズできるCRM

対応プラットフォーム料金
Web、Windows、Mac、iOS、Androidフリー $0 / プラス $10/メンバー/月

✅ メリット:

  • カスタムフィールド、ビュー、数式、リレーションなど、自由にCRM構造を設計可能。
  • CRMとプロジェクト管理、メモ、請求書を1つのワークスペースに統合可能。
  • 無料プランでも連絡先数の制限なし。
  • デスクトップ、モバイル、ウェブのすべてのプラットフォームに対応。
  • カレンダーやタスク管理ツールとの連携先が豊富で、既存の業務フローに組み込みやすい。

❌ デメリット:

  • 初期セットアップが必要。すぐに使えるプラグアンドプレイ型CRMではない。
  • メール追跡やパイプライン自動化は標準搭載されていない。
  • 連絡先がスマートフォンのアドレス帳にネイティブ同期されない。

Notionのデータベースには、CRMに必要なすべての要素が揃っています。案件ステージ、連絡先情報、最終連絡日、フォローアップリマインダーなどのカスタムプロパティを自由に設定できます。無料プランでもページとデータベースの作成数に制限がないため、CRM自体の構築費用はゼロです。有料のプラスプランは日本語ページでも$10/メンバー/月と米ドル建てで表示されます(Notion料金ページ)。

日本ではNotionの利用者が増加しており、日本語の公式テンプレートやコミュニティも充実しています。すでにNotionで業務を管理しているフリーランスにとって、CRMを同じワークスペースに統合できるのは大きなメリットです。案件の進行管理まで含めて設計したい場合は、Notionでのプロジェクト管理の考え方が土台になります。

ゼロから作るのが大変であれば、既製のテンプレートから始める方法もあります。

トレードオフはセットアップにかかる時間です。HubSpotのような専用CRMなら10分で使い始められます。NotionのCRMは構築に半日程度かかりますが、完成すれば、他のソフトウェアの設計思想ではなく、自分の業務フローに完全に合致したシステムが手に入ります。

スマートフォンでの連絡先アクセス

Notionがネイティブにできないことの1つは、CRMの連絡先をスマートフォンのアドレス帳に同期することです。外出先でクライアントの名前や電話番号をすぐに引きたい場合、2syncがNotionとGoogle コンタクトまたはOutlook 連絡先を双方向で同期し、そのギャップを埋めます。Notionにクライアントを追加すれば、その情報が自動的にスマートフォンに反映されます。

2syncはこれまでに202か国・127,221アカウントでご利用いただいています。実際にあるクリエイティブコンサルタントは、複数の単体CRMツールをNotionワークスペースに置き換え、Google コンタクト、カレンダー、タスクを1つのクライアントデータベースに統合しました。料金は年払いの場合で月額$7、月払いの場合は月額$9からです。

Outlookをお使いの場合は、Outlook 連絡先の同期が同じ役割を果たします。連絡先データベースの設計から始めたい方には、Outlook連絡先をパーソナルCRMに進化させる手順が役立ちます。

Notionをスマートフォンからもアクセスできる顧客管理に

Notion連絡先データベースとGoogle コンタクトまたはOutlook 連絡先を双方向で同期。14日間の無料トライアルをご用意しています。

2syncで同期を開始

5. Zoho CRM:コストを抑えたいフリーランスに最適

対応プラットフォーム料金
Web、iOS、Android無料(3ユーザー)/ スタンダード 月額1,760円/ユーザー

✅ メリット:

  • 無料プランで3ユーザーまで永続的に利用可能。フリーランスには十分な容量。
  • 完全な日本語インターフェースと日本語サポート。
  • メール連携、案件管理、レポート機能を無料プランで提供。
  • Zoho Books、Zoho Invoice など40以上のZohoアプリと連携可能。
  • AIアシスタント「Zia」による営業予測とリードスコアリング。

❌ デメリット:

  • 無料プランは機能制限があり、ワークフロー自動化は有料プランから。
  • 有料プランの表示価格は年間契約前提のため、月払いでは単価が上がります。
  • 多機能ゆえに、初期設定でどの機能を使うか迷うことがある。

Zoho CRMは、中小企業やフリーランス向けに設計されたクラウドCRMです。日本市場向けのローカライズが徹底されており、日本語でのサポート対応、日本の商慣習に合わせた帳票出力、日本の会計ソフトとの連携も充実しています。

料金は円建てです。無料プランは3ユーザーまで、有料のスタンダードプランは年間契約で月額換算1,760円/ユーザー(税抜)となります(Zoho CRM料金ページ)。無料プランでも連絡先管理、案件パイプライン、メール連携の基本機能が利用できるため、HubSpotの無料プランと並んで、コストをかけずにCRMを始めたいフリーランスにとって有力な選択肢です。

Zoho CRMとHubSpotの無料プランの違い

どちらも無料で利用開始できますが、特徴が異なります。HubSpotは無料プランで最大1,000件の連絡先を登録でき、メール追跡に強みがあります。Zoho CRMは無料プランで3ユーザーまで使え、案件パイプラインのカスタマイズ性が高く、Zohoの他サービス(請求書、会計、プロジェクト管理)と連携しやすい点がメリットです。すでにZohoのサービスを利用している場合はZoho CRM、それ以外の場合はHubSpotが始めやすいでしょう。


6. Eight(サンサン):名刺から始める無料の顧客管理

対応プラットフォーム料金
iOS、Android、Web無料 / Eightプレミアム 月額600円(年額6,000円)

✅ メリット:

  • 基本機能は完全無料で、個人が1人で契約できます。
  • 名刺を撮影するだけで顧客データベースが育っていくため、入力作業がほぼ不要。
  • 相手の昇進・異動・転職が自動で反映され、連絡先が古くならない。
  • QRコードでその場でデジタル名刺を交換でき、紙の名刺を切らしていても対応可能。
  • プレミアムプランでは名刺データのCSVダウンロードとスマートフォンの連絡先への取り込みに対応。

❌ デメリット:

  • 案件パイプラインや売上予測の機能はありません。
  • メール追跡や自動化には対応していません。
  • 名刺交換のない相手(オンライン完結の案件など)は手入力が必要です。

Eightは、名刺管理サービスのSansanが提供する個人向けアプリです。厳密には営業支援ツールではなく名刺管理アプリですが、「誰と、いつ、どこで会ったか」を蓄積するという点では、フリーランスにとって最も維持コストの低い顧客管理の形です。App Store日本版のビジネスカテゴリで上位に入り、評価は3.6万件で4.3、利用者は450万人以上とされています(App Store)。

無料でも名刺のデータ化、氏名・会社名・部署での検索、フィードでの近況確認が利用できます。Eightプレミアムは月額600円(年額6,000円)で、名刺の両面全項目のデータ化、CSVダウンロード、スマートフォンの連絡先との連携などが追加されます(Eight)。

Eightが向いているフリーランスとは

交流会、勉強会、クライアント先の訪問など、対面で人と会う機会が多いフリーランスに向いています。デザイナー、士業、コンサルタント、営業代行など、紹介経由で仕事が広がる働き方との相性が良いツールです。

逆に、案件のステージ管理や見込み確度の可視化が必要な段階になると、Eight単体では足りません。その場合はEightを名刺の入り口として使い、案件管理はHubSpotやNotionに任せる二段構えが現実的です。


7. フリーウェイ顧客管理:無料でシンプルな国産CRM

対応プラットフォーム料金
Web無料(3ユーザー、1,000データ)/ 有料版 月額2,980円(税抜、4ユーザー〜、30,000データ)

✅ メリット:

  • 無料プランで3ユーザー、1,000データの顧客情報を管理可能。
  • 完全日本語の国産サービスで、サポートも日本語対応。
  • 余計な機能を省いた、シンプルで使いやすいインターフェース。
  • CSV一括インポート・エクスポートに対応。

❌ デメリット:

  • Webブラウザ専用で、スマートフォン向けアプリは提供されていません。
  • 外部ツールとのAPI連携は限定的。
  • 案件パイプラインやメール追跡機能は非搭載。

フリーウェイ顧客管理は、フリーウェイジャパンが提供する国産の顧客管理ツールです。「顧客情報を整理して検索できればよい」というシンプルなニーズに応えるツールで、高機能なCRMでは過剰だと感じるフリーランスに適しています。

無料プランでも1,000データの顧客情報を管理でき、大半のフリーランスにとっては十分な容量です。名前、連絡先、取引履歴、メモなどの基本情報をシンプルに管理できます。有料版は月額2,980円(税抜)で、4ユーザー以上・30,000データまで拡張されます(フリーウェイ顧客管理)。

フリーウェイ顧客管理が適するフリーランスとは

営業パイプラインの管理やメールの自動化は不要で、クライアントの連絡先情報を一元管理したいだけのフリーランスに最適です。エクセルやスプレッドシートでの管理に限界を感じているが、HubSpotやZoho CRMほどの多機能は必要ないという方にとって、無料で始められる最もシンプルな選択肢です。ただしスマートフォン向けアプリがないため、外出先での参照が多い方は、モバイル対応のツールと併用することをおすすめします。


8. Freshsales:メール中心の営業管理に最適

対応プラットフォーム料金
Web、iOS、AndroidGrowth $9/ユーザー/月(年間払い)/ 21日間の無料トライアル

✅ メリット:

  • AIアシスタント「Freddy」がリードスコアリングと次のアクションを提案。
  • Gmail、Outlook双方との双方向メール同期に対応。
  • 日本語インターフェースと日本語サポートを提供。
  • 組み込みの電話機能とチャット機能で、追加ツール不要。
  • 21日間の無料トライアルで、契約前に一通り試せます。

❌ デメリット:

  • 公式の料金ページに無料プランの記載がなくなりました。無料での常用は前提にできません。
  • 米ドル建て請求のため、為替の影響を受けます。
  • 多機能なぶん、シンプルな連絡先管理だけが目的であればオーバースペック。

Freshsalesは、Freshworksが提供するAI搭載のCRMです。メールの送受信履歴、Webサイトの閲覧履歴、電話の通話記録をすべて1つのタイムラインに統合し、クライアントとのやり取りを一元的に把握できます。

料金体系は変更されています。以前は3ユーザーまでの無料プランが案内されていましたが、2026年8月時点の公式料金ページには無料プランの記載がなく、掲載されているのはGrowthが$9/ユーザー/月、Proが$39、Enterpriseが$59(いずれも年間払い)と21日間の無料トライアルです(Freshworks料金ページ)。無料での利用を前提に検討されていた方は、HubSpotやZoho CRMの無料プランをご確認ください。

FreshsalesとHubSpotの無料プランの違い

現時点では比較になりません。HubSpotは無料プランで最大1,000件の連絡先を登録でき、メール追跡とマーケティングツール(フォーム、ランディングページ)との統合が費用ゼロで使えます。Freshsalesは無料プランの案内がなくなったため、実質的には有料前提のツールです。Freshsalesを選ぶ理由は、組み込みの電話機能とAIによるリードスコアリングが必要な場合に絞られます。


フリーランスの業務タイプ別CRMの選び方

最適なCRMは、どのようなフリーランス業務を行っているかと、すでに使っているツールによって異なります。

業務タイプ別おすすめCRM

  • **カスタマイズ重視のフリーランス:**Notion。業務フローに完全に合致したCRMを自分で構築できます。kintoneも同じ発想のツールですが、最低10ユーザーの契約が必要なため、外注パートナーと共有する前提でなければ割高です。
  • **コンサルタント・コーチ:**PipedriveまたはHubSpot。リードをステージごとに追跡するパイプラインの可視化と、フォローアップのタイミングを計るメール追跡が必要です。
  • **対面での人脈が仕事につながる方:**Eight。名刺を撮影するだけで顧客データベースが育ち、維持の手間がほとんどかかりません。
  • **エンジニア・技術系フリーランス:**Notionまたはフリーウェイ顧客管理。柔軟性とクリーンなデータ管理を重視し、使わない機能に費用をかけたくない方に最適です。
  • **メール中心のフリーランス:**HubSpot Free。メール連携とAI支援を無料で試せます。電話営業の比率が高い場合はFreshsalesが候補に入ります。
  • **コストを最優先する個人事業主:**Zoho CRMまたはフリーウェイ顧客管理。無料プランの範囲で顧客情報の一元管理が完結します。

CRM以外のツールも含めて業務環境を整理したい場合は、仕事の整理に使えるアプリもあわせてご参照ください。


まとめ:どれを選べばよいか

2026年時点で、日本のフリーランスが1人で契約できるCRMは限られています。国産の高機能ツールは最低契約人数の壁があり、kintoneは10ユーザー、法人向けSFAはそれ以上を求めるためです。

そのうえで、迷ったときの指針は3つです。

  1. **費用をかけずに始めるなら、HubSpot CRMの無料プラン。**連絡先1,000件、メール追跡、案件パイプラインが費用ゼロで揃い、後から有料プランに移行する道も残ります。
  2. **すでにNotionで案件を管理しているなら、Notionを拡張する。**新しいツールを増やさずに済み、案件・請求・メモと同じ画面で顧客情報を扱えます。
  3. **対面での出会いが仕事の起点なら、Eightから始める。**名刺を撮るだけで顧客データベースが育ち、続けるコストが最も低い方法です。

Notionを選んだ場合に唯一残る不便は、連絡先がスマートフォンのアドレス帳に入らないことです。2syncはNotionとGoogle コンタクト、Outlook 連絡先を双方向で同期するため、ワークスペースで更新した情報がそのまま手元の電話帳に反映されます。

NotionのCRMとスマートフォンの連絡先を同期

2syncがNotionとGoogle コンタクトまたはOutlook 連絡先を連携。ワークスペースとスマートフォン間でクライアント情報が自動で最新状態に保たれます。

2syncを無料でお試しいただけます

FAQ

無料のCRMでフリーランスには十分か

大半のフリーランスには十分です。HubSpotの無料プランは、最大1,000件の連絡先を登録でき、案件パイプラインとメール追跡が利用できます。自動化、複数パイプライン、カスタムレポート、または1,000件を超える連絡先が必要になった時点でアップグレードを検討すれば問題ありません。Zoho CRM(3ユーザーまで)とフリーウェイ顧客管理(1,000データまで)も、無料で常用できるプランを提供しています。

kintoneは個人事業主でも契約できるか

契約自体は可能ですが、最低契約ユーザー数が10のため、1人で使う場合でも10ユーザー分の料金が発生します。ライトコースで月額10,000円、スタンダードコースで月額18,000円(いずれも税抜)が実質的な下限です。30日間の無料お試しで業務に合うかを確認したうえで、外注パートナーやクライアントにもアカウントを配る前提であれば検討する価値があります。

NotionをCRMとして使えるか

はい。連絡先情報、案件ステージ、最終連絡日、メモなどのプロパティを設定したNotionデータベースは、CRMとして機能します。不足しているのはスマートフォンへの連絡先同期です。2syncを使えば、Notionの連絡先をGoogle コンタクトまたはOutlook 連絡先と双方向同期できるため、クライアント情報が常にスマートフォンからアクセス可能になります。

セットアップが最も簡単なCRMは

HubSpot Freeです。最初のパイプライン作成まで案内してくれるガイド付きオンボーディングがあり、日本語インターフェースで迷わず始められます。名刺交換が中心であればEightも簡単で、アプリをインストールして名刺を撮影するだけで使い始められます。

クライアントが少数でもCRMは必要か

必ずしも必要ではありません。アクティブなクライアントが10社未満であれば、スプレッドシートやシンプルなメモアプリで対応できます。CRMが真価を発揮するのは、10〜15社の関係を同時に管理し、フォローアップ漏れが発生し始めた時です。

フリーランスのCRMにかけるべき予算は

月額0〜3,000円が現実的な範囲です。HubSpot、Zoho CRM、フリーウェイ顧客管理の無料プランで基本機能はカバーできます。Eightプレミアムの月額600円、Zoho CRMのスタンダードプラン(月額1,760円/ユーザー、税抜)、Pipedriveの$14/月あたりが、有料に踏み出す際の現実的な選択肢です。これを超える価格帯のツールは、人を雇うか外注パートナーと共有する段階で検討すれば十分です。

著者について

Simo Elalj
Simo Elalj

2syncの創業者。INSA Lyon出身のソフトウェアエンジニア。Notionをカレンダー、タスク、連絡先と接続する同期ツールを開発。以前はリファービッシュ家電の価格比較プラットフォームRefurbMeを設立。


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