Google カレンダーには、ほとんどの人が使いこなせていない組み込みのタスク機能があります。日付と時刻を設定したタスクは、カレンダーのグリッド上にタイムブロック型のエントリとして表示され、ドラッグで再スケジュールできます。さらにタスク用のサイドパネルを使えば、カレンダーを離れることなく ToDo を登録したり完了にチェックを入れたりできます。ただし注意したいのは、タスクと予定(イベント)はまったく別物だという点で、多くの混乱はここから始まります。本記事では、パソコンとスマートフォンでのタスクの追加方法、タスクと予定・リマインダーの違い、タスクがグリッドに表示されないときの対処法、そして組み込み機能の限界を超えたときに Notion へ移す方法までを解説します。
なお、標準アプリ単体としての正式名称は Google ToDo リストですが、Google カレンダー内のこの機能は一般に「タスク」と呼ばれるため、本記事では「タスク」で統一します。
かんたん回答
パソコンで Google カレンダーにタスクを追加するには:グリッドの空いている時間枠をクリックする(または左上の「作成」ボタンをクリックする)、「タスク」を選ぶ、タイトル・日付・時刻を入力する、「保存」をクリックします。時刻付きのタスクはグリッド上にタイムブロックとして表示され、時刻なしのタスクはその日の上部にまとまります。右側のツールバーにあるチェックマークのアイコンからタスクのサイドパネルを開けば、すべてのリストを 1 か所で管理できます。
タスク・予定・リマインダーの違い
Google カレンダー上には 3 種類のものを置けますが、用途を取り違えるのがカレンダーが散らかって見える最大の原因です。
- **予定(イベント)**はアポイントメントです。開始時刻と終了時刻があり、参加者を招待でき、場所やビデオ会議のリンクを持てます。さらに自分の空き時間をブロックするので、他の人からは「予定あり」として見えます。他の人が関わるものや、時間が固定されているものには予定を使います。
- タスクは ToDo です。タイトル、任意の説明、日付、任意の時刻、そして「完了」のチェックボックスを持ちます。誰かを招待することはなく、空き時間のステータスにも影響せず、完了にするとグリッドから消えます。自分のアクションアイテム(経費精算を出す、歯医者に電話する、ドラフトを確認する、など)にはタスクを使います。
- リマインダーはかつてカレンダー独立の機能でしたが、Google はこれを Google ToDo リストに統合しました。いま新しく作るリマインダーはタスクリストに入り、通常のタスクと同じように動作します。古いリマインダーがまだカレンダーに残っている場合は、タスクへ移行している途中です。
実用的な目安はこうです。他の人が関わるか、決まった時間枠を占めるなら予定にする。自分だけの ToDo ならタスクにする。 Gmail のサイドバー、専用アプリの Google ToDo リスト、そしてカレンダー自体など、Google のどこで作ったタスクも同じ 1 つのリストに集約されます。そのため、カレンダーで追加したタスクは Gmail にもそのまま表示されます。
Google カレンダーにタスクを追加する使い方
手順は、空いているグリッド枠から始めても「作成」ボタンから始めても短く、ほぼ同じです。
パソコン(Web 版)の場合:
- Google カレンダーを開き、グリッドの空いている枠をクリックするか、左上の「作成」をクリックします。
- 表示されたメニューで「タスク」をクリックします。
- タイトルを入力し、日付と(必要なら)時刻を設定します。
- 任意:リストを複数持っている場合は特定のリストに振り分ける、繰り返すタスクの場合のみ「繰り返し」をオンにする、説明を書き込む、などを行います。
- 「保存」をクリックします。
スマートフォン(Android・iPhone)の場合:
- Google カレンダーアプリを開き、右下の「+」ボタンをタップします。
- 「タスク」をタップします。
- タイトル・日付・時刻を入力し、リストを選び、必要に応じて繰り返しを設定します。
- 「保存」をタップします。
時刻付きのタスクは、その時間帯のグリッド上にチェックマークアイコン付きのタイムブロックとして表示され、通常の予定よりも薄い色合いになります。一方、時刻がないタスクは時間軸のグリッドにはまったく表示されず、その日の上部にある終日エリアにまとまります。この 1 点でつまずく人が非常に多く、後述の「表示されない」対処法でも最初に確認すべきポイントです。
Google カレンダーでタスクを追加する手順:作成を開き、タスクを選び、日付と時刻を設定して保存します。
タスクのサイドパネルから管理する
カレンダーを離れずにタスクを処理する最速の方法が、タスクのサイドパネルです。右側のツールバーにある青いチェックマークのアイコンをクリックすると、自分が持つすべてのリストとともにパネルが開きます。これは Gmail のサイドバーで見えるパネルと同じもので、リストもデータも共通です。そのため、ここで行った操作がカレンダーの中だけに閉じ込められることはありません。
このパネルからは次のことができます。
- 「タスクを追加」からタスクを登録し、日付・時刻・リストをその場で設定する。
- 上部のドロップダウンからリストを切り替えて、仕事用と個人用を分ける。
- 円のアイコンをクリックして完了にする(完了したタスクはグリッドから外れ、折りたたまれた「完了」セクションに移動します)。
- 期日順または自分で決めた手動の並び順で並べ替える。
グリッド上では、時刻付きのタスクを別の枠へドラッグして再スケジュールできます。新しい時刻は次回の同期時にタスク側へ書き戻されるため、変更はそのタスクが表示されるすべての場所に反映されます。繰り返しの作業には、タスクを開いて「繰り返し」を毎日・毎週・毎月・毎年・カスタムから設定します。Google はコピーを積み重ねるのではなく「期日が移動する 1 つのタスク」として保持するため、今日の分を完了すると過去の履歴を残さずに日付が次へ進みます。
タスクのサイドパネルなら、すべてのリストをカレンダーのすぐ横で一括管理できます。
Google カレンダーにタスクが表示されないときは
タスクがグリッドから消える原因は、ほぼ次の 4 つのいずれかです。発生頻度の高い順に並べています。
- 「ToDo リスト」カレンダーがオフになっている。 左側のサイドバーの「マイカレンダー」で「ToDo リスト」を探し、チェックボックスがオンになっているか確認します。オフになっていると、タスクは存在しているのにすべて非表示になります。これが最も多い原因です。
- タスクに時刻が設定されていない。 時刻なしのタスクは時間軸のグリッドには表示されず、各日の最上部にある終日エリアに置かれます。1 時間分をブロックしたい場合は、タスクに時刻を追加してください。
- すでに完了になっている。 完了したタスクはすぐにグリッドから外れます。サイドパネルを開いて「完了」を展開し、タスクのチェックを外せば元に戻ります。
- アプリの更新・再同期が必要。 Web 版ならページを再読み込みします。モバイルでは下に引っ張って更新し、表示中のアカウントで「タスク」レイヤーが有効になっているかをアプリのメニューで確認します。
マイカレンダーの ToDo リストのチェックボックスをオン・オフすると、グリッド上のタスクの表示を切り替えられます。
多くのケースを解決する対処法
タスクが一気に消えてしまった場合は、まず左サイドバーの「マイカレンダー」にある「ToDo リスト」のチェックボックスを確認してください。このカレンダーがオフだと、すべてのタスクがグリッドから隠れますが、サイドパネルや Google ToDo リスト内のデータはそのまま無傷で残っています。
組み込みのタスク機能でできないこと
Google カレンダーのタスクは、1 つの役割に非常に優れています。自分の ToDo を会議と同じグリッドに並べ、一日をタイムブロックで組み立てることです。ただし、フラットなチェックリスト以上を求めた瞬間に限界が見えてきます。
- 優先度もラベルもない。 高・中・低の優先度はなく、
@自宅や#買い物のようなタグ付けもできません。唯一の構造はリストを分けることだけです。 - プロジェクトビューがない。 タスクはリストであって、プロジェクト管理ツールではありません。カンバンボードもガントチャートもロールアップも、リレーションでつないだデータベースもありません。
- 完了した作業が消える。 チェックを入れると、タスクはグリッドからもアクティブなリストからも外れます。ToDo としては問題ありませんが、「いつ何を終えたか」の記録を残したい用途には向きません。
- 1 つの画面、1 人だけ。 タスクは個人のものです。リストを共有したり、同僚のタスクを自分のカレンダーで見たりはできず、モバイルのウィジェットも一度に 1 つのリストしか表示しません。
すべての機能と制約の詳しい内訳は、Google ToDo リストの完全ガイドにまとめています。こうした不足が致命的なら、ツールを乗り換えるのも 1 つの選択肢です。最も多い乗り換え先は Todoist と Google ToDo リストの比較で詳しく扱っており、より広い候補はおすすめの ToDo リストアプリやおすすめのプランナーアプリのまとめでご確認いただけます。もう 1 つの選択肢は、登録は Google カレンダーのまま続け、その上に構造を Notion で重ねる方法です。
Google カレンダーのタスクを Notion に取り込む
Google カレンダーのタスクを限界まで使い込んだ人の多くは、同じものを求めています。いま使っている素早い登録はそのままに、そのタスクに優先度・プロジェクトとのリレーション・カスタムビュー、そして仕事の起点になる他の情報と並べて見えるダッシュボードを足したい、というものです。Notion はまさにその構造のために作られており、Google カレンダーの予定と Google ToDo リストのタスクを 1 つのフィルター付きビューにまとめて扱えます。
Notion には Google ToDo リストとのネイティブ接続がないため、連携は双方向同期のレイヤーを介して行います。タスクをグリッドのまま素早く登録したいなら、2sync を使うと、カレンダーのサイドパネルで作ったタスクが Notion のデータベースページとして表示され、日付・繰り返し・サブタスクの親子関係も Notion のリレーションで保持されます。Notion 側での変更は Google にも書き戻されます。登録は便利な場所(パソコンならカレンダーのグリッド、スマートフォンならタスクアプリ)のまま、構造は Notion 側で整えられます。同じ設定で Google カレンダーの予定を Notion に同期することもできるので、1 つの Notion ビューに会議とタスクを並べて表示できます。
これはすでに多くのチームが実際に運用しているパターンです。2sync ユーザーの 88% が最初の連携として Google カレンダーを接続しており、約 79% が双方向同期を選んで、手作業のコピー&ペーストなしで両方のアプリを常に最新の状態に保っています。
ステップごとのセットアップ、フィールドの完全なリファレンス、各手法の横並び比較については、Notion と Google ToDo リストを同期する方法をご覧ください。
2sync を介して、Google ToDo リストのタスクと Google カレンダーの予定を 1 つの Notion ビューに同期した状態。
まとめ
Google カレンダーのタスクは、実在するギャップを埋めてくれます。自分の ToDo を会議と同じグリッドに並べることで、一日の計画が 2 つのアプリではなく 1 画面で完結します。タスク・予定・リマインダーの 3 つの違いを押さえ、何も隠れないように「ToDo リスト」カレンダーをオンにしておけば、組み込み機能は日々のタイムブロックを十分にこなしてくれます。
そこで止まるところから、Notion が引き継ぎます。Google カレンダーは登録とスケジュールの画面として使い続け、双方向同期で同じタスクを Notion へ運べば、組み込み機能には備わっていない優先度・プロジェクト・ダッシュボードビューを手に入れられます。
Google のタスクと予定を Notion でまとめてご覧ください
双方向同期が Google ToDo リストと Google カレンダーを Notion ワークスペースと揃えます。日付・繰り返し・サブタスクもそのまま反映されます。
FAQ
Google カレンダーにタスクを追加するには?
パソコンでは、グリッドの空いている枠か左上の「作成」ボタンをクリックし、「タスク」を選んでタイトル・日付・時刻を入力し、「保存」をクリックします。モバイルでは「+」ボタンをタップして「タスク」を選び、内容を入力して「保存」をタップします。時刻付きのタスクはグリッドに表示され、時刻なしのタスクはその日の上部にある終日エリアにまとまります。
Google カレンダーのタスクと予定の違いは?
予定(イベント)は開始時刻と終了時刻を持つアポイントメントで、参加者を招待でき、自分の空き時間をブロックします。タスクは個人の ToDo で、チェックボックスを持ち、誰かを招待したり空き時間のステータスに影響したりはせず、完了にするとグリッドから消えます。会議には予定を、自分のアクションアイテムにはタスクを使うのがおすすめです。
Google カレンダーにタスクが表示されないのはなぜ?
最も多い原因は、左サイドバーの「マイカレンダー」で「ToDo リスト」カレンダーのチェックが外れていることです。チェックを入れればタスクは再表示されます。ほかにも、時刻が設定されていない(終日エリアにのみ表示され、時間軸のグリッドには出ません)、すでに完了になっている、アプリの更新が必要、といった原因があります。
Google カレンダーのリマインダーはどうなりましたか?
Google はリマインダーを Google ToDo リストに統合しました。いま新しく作るリマインダーはタスクリストに入り、タスクと同じように動作します。既存のリマインダーも移行が進んでいます。タスクのサイドパネルから、ほかの ToDo と並べて管理できます。
Google カレンダーで繰り返しタスクを作れますか?
はい。タスクを開いて日付と時刻を設定し、「繰り返し」を選んで毎日・毎週・毎月・毎年・カスタムから選びます。Google は「期日が移動する 1 つのタスク」として保持するため、今日の分を完了すると別のコピーが作られるのではなく日付が次へ進みます。
Google カレンダーのタスクを Notion と同期するには?
Notion には Google ToDo リストとのネイティブ接続がないため、同期は 2sync のような双方向レイヤーを介して行います。Notion と Google ToDo リストを同期する方法に、セットアップウィザード、フィールドのマッピング、各代替手法の横並び比較をまとめています。


