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Zapier vs Make 2026:料金・複雑性・選び方

Zapier vs Makeを2026年版で徹底比較。実運用時の料金、双方向同期の限界、ワークフロー設計、判断マトリクスまで一気に解説します。

左にZapierのロゴ、右にMakeのロゴを配置し、その間に黄色い稲妻型のVS区切りが入った濃紺グラデーションの背景
執筆者
Simo Elalj
更新日
2026年5月18日

Zapierは数千のプリビルトコネクタとタスク従量課金モデルを備えた、市場最大規模のノーコード自動化プラットフォームです。Make(旧Integromat)は学習曲線がやや急ですが、オペレーション従量課金モデルにより同等帯でおよそ10倍安く、分岐処理を含む複雑なワークフローに強いビジュアル型の自動化プラットフォームです。本記事では、料金・ワークフロー設計・双方向同期の限界・AIエージェント機能を軸に、Zapier vs Makeの選び方を整理します。

結論

  • **Zapierを選ぶケース:**スピード、最大規模のコネクタカタログ、非エンジニアにそのまま渡せるUIを重視する場合
  • **Makeを選ぶケース:**分岐ロジック、ビジュアルデバッグ、大量実行時のコスト効率を重視する場合

概要:Zapier vs Make

比較項目ZapierMake
向いている用途非エンジニア、直線的ワークフロー、即時展開パワーユーザー、分岐ロジック、大量実行
料金モデルタスク従量オペレーション従量(ステップ × レコード)
連携アプリ数8,000以上のプリビルトアプリ約2,000のプリビルトアプリ + HTTPモジュール
フロー制御標準は直線的、Paths・Filtersで分岐対応ネイティブな分岐、ループ、エラールーティング、Aggregator
無料枠月100タスク月1,000オペレーション
入門有料プランPro:月19.99ドル(2,000タスク)Core:月9ドル(10,000オペレーション)
初回ワークフロー構築時間5〜10分15〜45分
ビジュアルデバッグ実行ごとのステップ別ログモジュールごとのペイロードを表示する完全なシナリオインスペクタ

Zapierを選ぶべきケース

Zapierは最大規模のノーコード自動化プラットフォームで、8,000以上のアプリ連携とタスク従量課金モデルを備えています。Zapierが力を発揮するシーンは次の4つです。

  • **スピードと幅広さ。**Gmail、Slack、Airtable、その他数千のニッチなSaaS製品を、コードを書かずに数分でつなげたい場合。カタログの広さが最大の参入障壁です。
  • **非エンジニアでも扱える。**トリガー、アクション、フィルター、マルチステップZapはすべて抽象化された概念ですが、コードを書かない人のために設計されています。UIは「真似て動かす」スタイルのワークフローと相性が良いです。
  • **AIエージェントを最小構成で構築。**2025年から2026年にかけてZapier Agents、Zapier Tables、Zapier Canvasがリリースされ、多くのユーザーがすでに慣れているUIの中で、ドラッグ&ドロップでAIエージェントを構築できるようになりました。
  • **すでにZapierを利用している。**Notion以外の自動化でチームがZapierを契約しているなら、Zapを1本追加するのは摩擦ゼロです。新しいツールを学ぶ必要も、別の請求書を抱える必要もありません。

Zapierの限界

問題は2つ、重要度順に挙げると次のとおりです。**まず、タスク量が増えるほどコストが膨らみます。**マルチステップZapの各ステップは1タスクを消費し、2つのアプリ間の「双方向」同期はZap2本としてそれぞれ別々にタスクを数えます。月5,000タスクなら通常Proプラン(月19.99〜49ドル)、月50,000タスクならTeamプラン(月299ドル)が必要になります。請求金額はワークフローの規模に比例して増えていきます。

**次に、分岐ロジックは後付けで、ネイティブではありません。**Paths、Filters、Formatterで多くのケースをカバーできますが、5つの条件分岐とループを含むワークフローはZapierでは大きな手間です。同じワークフローをMakeで組めば、ドラッグ&ドロップで30分程度で済みます。シナリオが複雑になるほど、Zapierが摩擦になっていきます。

Makeを選ぶべきケース

Makeはオペレーション従量課金モデルを採用するビジュアル型の自動化プラットフォームです。シナリオ内の各ステップが1オペレーションとして数えられ、オペレーションは同等帯のZapierタスクと比較しておよそ10倍安い設計になっています。Makeが力を発揮するシーンは次の4つです。

  • **分岐ロジックとフロー制御。**ネイティブなルーター、イテレーター、Aggregator、エラーハンドラーにより、複雑なシナリオを一級の処理として扱えます。5つの分岐とループを含むワークフローも、絡み合ったZapではなく1つのシナリオで表現できます。
  • **大量実行時のコスト。MakeのCoreプラン(月9ドル)**には10,000オペレーションが含まれており、個人や小規模チームのほとんどのワークフローをカバーします。同じスコープをZapier Proで組むと月19.99ドルからで、しかも予算は何分の1かになります。
  • **ビジュアルデバッグ。**Makeのシナリオインスペクタは、各モジュールでのペイロードを表示し、リプレイやステップ実行も可能です。Makeのシナリオを調べるのは数分、Zapierの10ステップZapを調べるのは半日仕事です。
  • **データで考えるパワーユーザー。**MakeはJSON、配列処理、モジュールマッピングを各ステップで露出させています。ペイロードで考えることに慣れている方なら、Makeの設計はそのまま強みになります。

Makeの限界

**学習曲線は実在します。**オペレーション、シナリオ、ルーター、イテレーター、Aggregator、JSON風の式構文。難しくはありませんが、ひとつのパラダイムです。非エンジニアの担当者は、Zapierなら10分で動くZapを作れますが、Makeでは最初のシナリオを動かすまでに1時間ほどかかります。

**モジュールのエッジケースで足元をすくわれます。**Makeのプリビルトモジュールは基本機能はカバーしていますが、複雑なアプリのリッチなプロパティ型では取りこぼしが起きます。Notionのリッチテキスト書式はラウンドトリップで失われがちです。リレーションは更新できても、ゼロから作成はできません。マルチセレクトプロパティは配列の手動処理が必要です。Salesforce、HubSpot、Airtableにもそれぞれの相当な落とし穴があります。どれも致命傷ではありませんが、初めて遭遇するたびに1時間を持っていかれます。

**シナリオは静かに止まることがあります。**3か月触っていないMakeのシナリオは、上流フィールドの形が変わってもアラートを出さずに失敗していることが多いです。ビジュアルデバッガーは助けてくれますが、それは「見に行こうと思った時」だけです。

料金と総保有コスト

比較を具体化するために、同じワークロードを両ツールで動かした場合の実コストを並べます。月およそ200件のカレンダー予定を双方向同期、8フィールドマッピングという条件です。

ツール必要プラン月額(USD)消費オペレーション/タスク双方向の扱い初回構築時間
ZapierPro$19.99約6,000タスクZap2本、状態共有なし15〜20分
MakeCore$9.00約12,000オペレーションシナリオ2本、状態は手動管理45分〜2時間

この量で見ると、

  • Make Coreの方が月額は安く、1ドルあたりの予算がおよそ10倍です。
  • どちらのツールも、双方向同期を再現するには2本のフロー(ZapierならZap2本、MakeならシナリオA本2本)が必要です。共通状態を保持するプリミティブはどちらにもありません。
  • 初回ワークフロー構築時間ではZapierが有利です。Makeの初期投資コストは、複雑なシナリオや大量実行のワークロードで償却される設計です。

正しい読み方はこうです。**Zapierはセットアップの速さで勝ち、Makeはコストと制御の深さで勝ちます。**タスク量が増え、ワークフローが複雑になるほど、両者の差は縮まります。

2026年のAIエージェント

両プラットフォームとも2024年から2026年にかけてAIエージェント機能をリリースしましたが、両者の方向性はむしろ鮮明になりつつあります。

  • ZapierはノーコードAI路線を強化しています。ドラッグ&ドロップ式のエージェントビルダー、Zapエディタ内のプリビルトAIアクション、自然言語からZapを生成するAI Copilotなどです。エージェント構築のスピードが、制御の深さに優先します。
  • Makeはフロー型AI路線を深めています。シナリオエディタに組み込まれたAIモジュール、通常のルーティングロジックでペイロードを受け渡せるOpenAI・Anthropicノード、セルフホストモデル向けのカスタムHTTPモジュールとの密な統合などです。統合の深さが、ワンクリックのセットアップに優先します。

複数のアプリにまたがるカスタムルーティングロジック付きのAIエージェントを構築するなら、2026年時点ではMakeが有力です。非エンジニアの担当者にそのまま渡せるUIの中でAIエージェントを構築したいなら、Zapierが勝ちます。ただし、どちらのツールも、システム間のデータを継続的に整合させるためのものではありません。これは別の問題で、次のセクションで扱います。

どちらのツールも合わないケース:Notionとの継続的な双方向同期

ZapierもMakeもイベント起動型の自動化です。何かが起きたときに動き、アクションを実行し、止まります。Notionと他のアプリの継続的な双方向同期は、形の違う問題で、どちらのツールも一級のワークフローとしては扱えません。ここが2syncがスタックの中で位置するポイントです。

  • **真の双方向同期。**ZapierでNotionとGoogle カレンダーを双方向同期するには、状態を共有しないZapを2本構築する必要があります。Make版ではシナリオを2本作成し、状態を手動管理することになります。どちらも更新時に競合する可能性があり、同じアイテムが両方向を通過すると重複や古いレコードが残ります。2sync側では双方向を単一の設定として扱い、競合解決を標準搭載しています。具体的なセットアップ手順は、NotionとGoogleカレンダーを連携するすべての方法で最初から最後まで解説しています。
  • 繰り返し予定。ZapierもMakeも、Googleカレンダーの繰り返し予定を単一オブジェクトとして見ます。カスタムロジックを書かない限り、発生回ごとにNotionページを作ることはできません。2syncは標準で発生回ごとに1つのNotionページを作成し、フィルター用にIs Recurringプロパティも提供します。Notion内部で将来の発生回を生成するネイティブテンプレートを使いたい方は、Notionで繰り返しタスクを作成する方法をご覧ください。
  • 計量なし、想定外の請求なし。2syncはSoloプラン月9ドルで動作し、タスクやオペレーションでの計量はありません。同じ料金モデルでTodoistOutlook カレンダーGmailもカバーし、請求書は変わりません。
  • 学ぶことが何もない。Zapを組む必要も、シナリオを配線する必要も、式を書く必要もありません。Notionデータベースを選び、フィールドをマップし、本稼働に切り替える。セットアップウィザードは6ステップ、所要時間5分です。

2sync 概要

私たちは202か国にまたがる127,000人以上のユーザーにご利用いただいています。**88.3%(96,484人)**がGoogle カレンダーをメイン連携として接続し、78.9%がZapierやMakeではネイティブに実現できない双方向同期を運用しています。プラットフォーム全体で2020年以降に処理された同期件数はおよそ250万件です。Well Awareのようなお客様は、顧客との打ち合わせ履歴をすべて2sync経由でNotionにミラーリングしています。

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判断マトリクス:ブランドではなく目的で選ぶ

3つのツールはそれぞれ異なる問題を最適化しています。最もシンプルな判断ルールは、自分の実際のワークフローから出発し、それを解くツールを選ぶことです。

Zapierを選ぶケースMakeを選ぶケース2syncを選ぶケース2syncと他ツールを併用するケース
最大規模のコネクタカタログがほしい分岐、ループ、エラールーティングが必要課題が「Notionをカレンダー、タスク、メールと同期し続ける」ことワークフローに同期と自動化の両要素がある
自動化チームを抱えていない大量実行時のコストを抑えたいZapやシナリオのお守りをしたくない各レイヤーに得意分野を任せたい
すでに他フローでZapierを契約済みペイロードで考え、ビジュアルデバッグを評価する繰り返し予定を個別のNotionページにしたい必要なコネクタが2syncのカタログに無い
AIエージェントのセットアップ速度が透明性より重要AIエージェントのフロー制御がセットアップ速度より重要セットアップ時間がコネクタの幅より重要カレンダー側はネイティブで、ロングテール側は汎用ツールに任せたい

スタッキングは合理的な選択です。よくあるパターンは「カレンダー、タスク、連絡先の同期(双方向の扱いが強みの領域)は2sync、それ以外のロングテールな単発トリガーはZapierかMake」という構成で、各ツールが得意分野に集中でき、すべてを1つのプラットフォームに乗せるよりも請求が抑えられます。Zapierの候補にn8nが入っている方は、Zapier vs n8n 徹底比較【2026年版】が同じ視点でその選択を整理しています。より幅広い9つの代替候補を比較したい方は、Notion向けZapier代替9選をご覧ください。

まとめ

ZapierとMakeはどちらも実在の問題を解く実在のツールです。両者の選択は重要で、片方は洗練と幅広さ、もう片方は制御と深さで勝ちます。ただし、この比較を検索する読者の多くは、2つの問いを混同しています。正しい答えは、自分が実際にどちらの問いを発しているかによります。必要なのは自動化か、それとも同期か。

複数のアプリをカスタムロジックでつなぐのが課題なら、ZapierかMakeが正解で、本記事の残りがどちらのツールが合うかを示しています。Notionをカレンダー、タスク、メールと同期し続けるのが課題なら、どちらのツールもそのワークロード向けには作られていません。2syncはまさにそのために作られています。

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よくある質問

ZapierとMakeの違いは何ですか?

Zapierは8,000以上のプリビルトアプリ連携を備えたフルマネージドのノーコード自動化プラットフォームで、タスク従量課金です。Make(旧Integromat)はネイティブな分岐、ループ、エラールーティングを持つビジュアル型の自動化プラットフォームで、タスクではなくオペレーションごとに課金されます。同等帯の料金で見ると、Makeのオペレーションはおよそ10倍安くなっています。両者の差は、スピードと幅広さ(Zapier)か、深さとコスト(Make)か、という構図です。

MakeはZapierより安いですか?

大量実行時はそのとおりです。Makeのオペレーション従量課金は、同等プランのZapierタスク従量課金と比べておよそ10倍安く設計されています。MakeのCoreプランは月9ドルで個人ワークフローの大半を、ZapierのProプランは同等のスコープに対して月19.99ドルからとなります。低量域ではどちらの無料枠でも基本的なフローをカバーできます。

ZapierとMake、どちらが学習しやすいですか?

Zapierです。UIは非エンジニアの担当者向けに設計されており、トリガー・アクション・フィルターのメンタルモデルは理解しやすい構造です。Makeはより強力ですが、オペレーション、シナリオ、ルーター、イテレーター、JSON風の式構文を露出させています。最初に役立つワークフローを動かすまでの時間は、Zapierで約10分、Makeで45分〜1時間が目安です。

ZapierやMakeで2つのアプリ間の双方向同期はできますか?

単一の設定としてはできません。両ツールとも各方向を別ワークフローとして扱い(ZapierではZap2本、Makeではシナリオ2本)、共通の状態は持ちません。更新時に競合が起きる可能性があり、削除で重複行が残ることがあります。競合解決を標準搭載した継続的な双方向同期が必要であれば、2syncのような専用ツールがそのワークフローをネイティブに扱います。

ZapierやMakeはGoogleカレンダーの繰り返し予定をネイティブに扱えますか?

どちらも繰り返し予定を個別の発生回として扱いません。両者ともシリーズを単一オブジェクトとして見ます。Notionや他のデータベースで発生回ごとのページを作るには手動のロジックが必要で、Zapierでは実用的に困難、Makeでは可能だが複雑になります。2syncは標準で発生回ごとに1つのページを作成します。

ZapierとMakeを併用できますか?

はい、実際に併用しているチームもあります。よくある構成は、UIの速さが効く高頻度・単純なトリガーはZapier、ビジュアルデバッガーが効く複雑な分岐シナリオはMake、というものです。各ツールが得意な側に専念します。

2026年のAIエージェントにはどちらが向いていますか?

ノーコードUIの中でドラッグ&ドロップ式のAIエージェントを構築するならZapierが有利で、特に2025年にリリースされたZapier AgentsとZapier Tablesが大きく寄与しています。複雑な分岐、カスタムHTTP呼び出し、セルフホストモデルを介すAIワークフローなら、Makeのシナリオエディタの方が制御は緻密です。この選択は、Zapier vs Makeの大きな構図と同じで、セットアップの速さか、制御の深さか、です。

2syncはZapierやMakeと併用できますか?

はい、多くのお客様がそうしています。よくある構成は、カレンダー、タスク、連絡先の同期(双方向の扱いが強みの領域)は2sync、その他のアプリ間の単発トリガーのロングテールはZapierかMake、というものです。各ツールが自分の得意分野に専念し、すべてを1つのプラットフォームに乗せるよりも請求が抑えられます。

著者について

Simo Elalj
Simo Elalj

2syncの創業者。INSA Lyon出身のソフトウェアエンジニア。Notionをカレンダー、タスク、連絡先と接続する同期ツールを開発。以前はリファービッシュ家電の価格比較プラットフォームRefurbMeを設立。


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