Google コンタクト(Googleの連絡先)には電話番号とメールアドレスが集まり、Notionには取引先や案件、フォローアップの記録が集まります。この2つを一致させようとして、手が止まる方は少なくありません。
方法は大きく3つあります。違いは手間よりも、同期後に何が残るかにあります。どの項目が届くのか、あとから行った編集が反対側に反映されるのか、初回の実行で重複がどうなるのかです。
結論
NotionにはGoogle コンタクトとの標準の同期機能がありません。CSVインポートは一度きりのコピーで、更新は反映されません。Zapierなどの自動化は、ワークフロー1本につき片方向の移動です。2syncなどの双方向同期ツールは両側を最新に保ちます。3つの方法のうち、Notionでの編集がGoogleに反映されるのはこの方法だけです。
NotionはGoogle コンタクトと標準で連携できますか
できません。Notionのインポートのヘルプには、Evernote、Trello、Quip、Dropbox Paper、Hackpad、WorkFlowyといったアプリや、CSV、Markdown、Word、HTML、PDFなどのファイルが並びますが、Google コンタクトは含まれません。
一度きりのファイル取り込みを超える運用には、外部のツールが必要です。
3つの方法の比較
| CSVインポート | 自動化(Zapier) | 双方向同期ツール | |
|---|---|---|---|
| 方向 | GoogleからNotionへ、1回のみ | ワークフローごとに片方向 | 双方向(項目ごとに設定) |
| 自動で動くか | 動かない | トリガーで動く | 2syncは2〜5分ごとに動く |
| 既存の連絡先の更新 | されない(行が増える) | 更新ステップを作れば可能 | される |
| Notionでの編集がGoogleに届くか | 届かない | 2本目のワークフローが必要 | 届く |
| 向いているケース | 一時的なスナップショット | 長い自動化の一工程としての片方向 | 両方で編集し続ける連絡先リスト |
同期後に何が残るか
連絡先がどこまで届き、変更がどう扱われるかは、方法で決まります。
- CSVインポート 書き出した列がそのままNotionのプロパティになりますが、反映は1回だけです。Notionのヘルプには「インポートでは行が追加されます。既存の行は更新されません」とあり、内容を変えた一覧を再度取り込むと、更新ではなく重複が生まれます。
- 自動化 項目は、各ステップで自分でマッピングした分だけが動きます。ZapierのGoogle コンタクト側のトリガーは、New Contact、New or Updated Contact、New Groupの3つです。
- 双方向同期ツール 項目の範囲はツールごとに決まっています。2syncは氏名、メールと電話(各最大3件、種別のラベルも別項目)、住所、会社、役職、誕生日、ニックネーム、写真、ラベルに対応し、方向を項目ごとに指定できます。
2syncで往復できる項目と、注意点は次のとおりです。
| 項目 | Notionのプロパティ | 注意点 |
|---|---|---|
| 姓名、姓、名 | Title、Rich Text | どちらで編集しても、もう一方に反映されます |
| メール(最大3件) | 2件目以降はEmail 2、Email 3に入ります。種別はEmail 1〜3 Labelとして別の項目に入ります | |
| 電話(最大3件) | Phone Number | 2件目以降はPhone 2、Phone 3に入ります。携帯・自宅・勤務先の種別はPhone 1〜3 Labelとして別の項目に入ります |
| 住所 | Rich Text | 1件目は番地、市区町村、都道府県、郵便番号、国に分かれます。2件目と3件目は国とラベルのみで、全文はFull Address 2、3に入ります |
| 会社、役職、ニックネーム | Rich Text | 特になし |
| 誕生日 | Date | Google側に年がなければ、年なしで届きます |
| 写真 | Files | 大きな画像は最適化されます |
| ラベル | Multi-select | Notionで作ったラベルは、Googleにグループとして作られます |
Google コンタクトのカスタム項目は同期されません。列が足りない場合は、Notion側だけのプロパティとして追加してください。全項目と型はフィールドリファレンスにまとめています。
方法1:CSVを書き出してNotionにインポートする
費用がかからず、スナップショットを取るだけなら十分です。ただし、電話番号を1件でも直した時点で向かなくなります。
Googleからの書き出しは次の手順です。
- Google コンタクトを開き、対象の連絡先を選びます。すべてを選ぶこともできます。
- 「その他の操作」からエクスポートをクリックします。
- Google CSV形式を選び、エクスポートをクリックします。
続いて、Notionへ取り込みます。
- Notionで設定からインポートを開き、CSVを選びます。ページ上で
/csvと入力する方法もあります。 - ファイルを選び、各列をプロパティに割り当てます。
制限は3つあります。
- CSVのサイズは1ファイルあたり、無料プランで5MB、有料プランで50MBまでです。
- 新規のCSVインポートでは、リレーションを作成できません。
- 2回目以降のインポートは、既存の行を更新せず、行を追加します。
Googleの書き出しはCRMに不要な列まで大量に含みます。取り込む前に、使わない列を削除しておくと、データベースが散らかりません。
方法2:Zapierでワークフローを組む
すでにZapierを使っている場合は、ワークフロー1本で、ファイルを触らずに新しい連絡先をNotionへ送れます。トリガーにNew ContactかNew or Updated Contactを選び、アクションにNotionのCreate Data Source Itemなどを組み合わせます。
注意が必要なのは方向です。ワークフローは片方向にしか動かないため、Notionでの編集をGoogleへ戻すには、トリガーもマッピングも別に持つ2本目が必要になります。
Zapierには、書き込む前にNotionを検索するFind or Create Data Source Itemもあります。同じ人が二重に追加されるのを防ぐのは、このステップです。
同期ツールと自動化プラットフォームの違いは、Zapierとの比較で整理しています。ほかの選択肢はNotion向けZapier代替ツールをご覧ください。
方法3:双方向同期ツールを使う
同期ツールは、1つのNotionデータベースとGoogle コンタクトの連絡先リストを対応づけたままにします。どちらで編集しても、もう一方に反映されます。この組み合わせでは主に3つのツールが候補に挙がり、それぞれ設計が異なります。
- 2sync 氏名、メールと電話(各最大3件)、住所、会社、役職、誕生日、ニックネーム、写真、ラベルを双方向で同期し、方向を項目ごとに設定できます。同期間隔はプランにより5分、3分、2分です。
- Unito 名前、電話、メール、会社、Webサイト、住所をマッピングします。Unitoの英語版ガイド(2024年4月8日更新)は、Notionでの編集がGoogleの連絡先に影響しないよう、GoogleからNotionへの片方向の同期を勧めています。2syncとの違いはUnitoとの比較で解説しています。
- SyncPenguin SyncPenguinの公式ページによると、重複の照合と過去データの統合に対応しています。
ツールの知名度ではなく、項目の範囲、必要な同期方向、初回実行時の挙動を基準に選ぶのがおすすめです。
2syncで双方向同期を設定する手順
設定にかかる時間は5分ほどです。Googleアカウントと、Notionのワークスペースを用意してください。
1. Google コンタクトのアカウントを接続する
Google コンタクトとNotionのオンボーディングを開き、「Connect Google Contacts」をクリックします。Googleにログインして連絡先へのアクセスを許可し、同期する連絡先グループを選びます。すべてのグループを選ぶこともできます。
2. Notionを接続する
2syncが用意するContactsテンプレートをそのまま使えます。すでにお使いのデータベースに接続する場合は、「•••」から「接続の追加」を選んで2syncを追加し、リンクを貼り付けます。
3. フィールドをマッピングする
項目ごとに、双方向、Notionへの片方向、Google コンタクトへの片方向のいずれかを選びます。「+ フィールドを追加」をクリックすると、任意の項目が表示されます。
4. フィルターを追加する
この手順は任意です。一部の連絡先だけを同期したい場合は、たとえばLabelsに「クライアント」を含む、という条件を追加します。
5. 同期をオンにする
最後に同期をオンにします。マッピングを確かめるテストを実行してから始めることも、テストを省いてそのまま開始することもできます。
連絡先は1人につき1ページとして、マッピングしたプロパティとともにNotionに作成されます。メール、電話、会社、誕生日が揃った連絡先は、Notion側では次のように表示されます。
まだデータベースがない場合は、2syncがこの同期のために作成した無料のCircles of Trustテンプレートが使えます。
ほかの候補はNotion CRMテンプレートのおすすめにまとめています。CRMとしての組み立て方はNotionでパーソナルCRMを作る方法で詳しく説明しています。
画面ごとの詳細は、Google コンタクトのセットアップガイドをご覧ください。
初回実行時の重複はどうなるか
初めて同期すると、一覧にもともとあった重複が表に出ます。扱いは方法ごとに異なります。
- CSVインポート 重複の確認は行われません。同じファイルを2回取り込むと、すべての行が2倍になります。
- 自動化 Find or Createのステップを組んだかどうかで決まります。
- SyncPenguin 公式ページには、重複の照合と過去データの統合に対応するとあります。細かな選択肢は同ページに載っていないため、導入前にご確認ください。
- 2sync 先にGoogleの「統合と修正」ツールで重複を整理するよう、ドキュメントで案内しています。あわせて、ラベルを付けた連絡先だけを同期して不要なエントリーを除くこと、Notion側の重複ページは一括編集ツールで削除することを勧めています。
初回は次の順で進めるのがおすすめです。
- Googleで重複を統合します。
- ラベルのフィルターを設定します。
- 小さなラベルのグループを同期します。
- 結果を確認します。
- フィルターを広げます。
25,000件の上限
Googleのヘルプによると、Google コンタクトには最大25,000件の連絡先または最大20MB(画像を除く)を保存できます。
まとめて移す際に関わる制限が、ほかに2つあります。
- Googleは、一度にインポートする連絡先が3,000件を超える場合、CSVを分割してから取り込むよう案内しています(インポートのヘルプ)。
- 2syncのSoloプランは同期アイテムが最大3,000件で、PremiumとProは無制限です。
25,000件に近い場合は、アドレス帳全体ではなく、クライアントやパートナーといったラベル単位で同期してください。Notionのデータベースも絞り込まれ、上限に余裕を持って運用できます。
どの方法が合うか
- 二度と触らない一覧を1回だけコピーしたい場合 CSVインポート
- 長い自動化の一工程として、新しい連絡先を片方向で流したい場合 Zapier
- 両方のアプリで編集し、名前、電話、ラベル、写真を最新に保ちたい場合 双方向同期ツール
Google コンタクトとNotionを常に同期
Google コンタクトを接続し、Notionのデータベースを選んで、項目をマッピングし、ラベルで絞り込みます。どちらの変更も数分で反映されます。Soloプランは月額$7(年払い)、月払いなら月額$9で、14日間の無料トライアルがあります。
連絡先がGoogleではなくOutlookにある場合は、Microsoft 365向けのOutlook 連絡先をCRMとして使う方法をご覧ください。
FAQ
Google連絡先をCSVでエクスポートしたら文字化けするのですが?
Notionのインポートのヘルプには、文字化けが起きた場合はCSVをUTF-8として書き出し直すよう案内があります。Google コンタクトから書き出したファイルは、表計算アプリで開いて保存し直す前の状態のまま、Notionに渡すのが確実です。
Notionと連携できるツールは何がありますか?
2syncでは、Google カレンダー・Google ToDo リスト・Google コンタクト・Google スプレッドシート・Outlook カレンダー・Outlook 連絡先・Microsoft To Do・Todoistを、Notionと双方向で同期できます。GmailとOutlook メールは、Notionへの片方向の同期のみに対応しています。
GoogleドライブとNotionは連携できますか?
2syncの連携対象にGoogleドライブは含まれていません。連絡先をNotionと同期したい場合は、Google コンタクトの連携をご利用いただけます。
Googleの連絡帳のデータを移行するにはどうすればいいですか?
書き出したGoogle CSVを、移行先のアカウントのGoogle コンタクトで取り込みます。Googleのヘルプによると、一度にインポートする連絡先が3,000件を超える場合は、CSVを分割してから取り込む必要があります(インポートのヘルプ)。
免責事項:本記事で使用しているインポート画面のスクリーンショットはNotionの画面、連携設定画面のスクリーンショットはZapierの画面です。


