メール連携12分で読めます

OutlookメールとNotionを連携する方法|6つの手段を徹底比較

OutlookメールとNotionを連携する6つの方法を比較。10フィールドのマッピングと添付ファイルの扱い、費用と設定時間まで解説します。

深いブルーのグラデーション背景の上で、NotionのロゴとOutlookの封筒アイコンが2つのパズルピースで噛み合い、接合部に光のスパークが走る図
執筆者
Simo Elalj
更新日
2026年9月23日

Outlookはメールをフォルダ別に、使っていればカテゴリ別に整理してくれます。ですが、それは受信トレイの中で完結する話です。

同じメールをNotionに取り込むと、ステータスや対応期限、関連する案件やクライアントへのリンクを持った1件のレコードに変わります。

Notionにはこれを標準で行う機能がありません。最も近い純正機能は、Outlookのメールを Notion 内から検索できるAIコネクタですが、ページは一切作成されません。実際にOutlookのメールをNotionのデータベースに届ける方法は6つあり、それぞれ役割も費用も異なります。

クイックアンサー

Notionには Outlookメールを同期する純正機能がありません。公式のAIコネクタはメールを検索できるだけで、Notionのページは作成しません。データベースを実際に構築するには、2syncやEmonのような専用の同期ツールを使うか、Zapier・Make・n8nで自動化を組みます。

ここで扱う方法はすべて 一方向 です。メールはOutlookからNotionへ流れ、Notion側の操作が受信トレイに影響することはありません。

Notionに実際に届くデータ

同期ツールがどれであっても、届くフィールドは同じ10個と、ページ本文としてのメール本文です。

OutlookメールのフィールドNotionのプロパティ型
件名(Subject)Title
送信者(Sender)Rich text
ToRich text
CCRich text
BCCRich text
カテゴリ(Categories)Multi-select
添付ファイル(Attachments)Rich text
メールプレビュー(Email preview)Rich text
受信日(Date received)Date
メールリンク(Email link)URL

この10フィールドは、2syncのOutlookメール連携が既定でマッピングする内容と同じです。オートメーション内で + Add Field を開けば、会話ID、スレッドをまとめる会話リレーション、重要度、既読状態も追加できます。

Zapier・Make・n8nには、決まったフィールド一覧というものがありません。1つずつ自分でマッピングを組むため、Notionに届くのはオートメーションで指定した項目だけです。

添付ファイルの扱いはどの方法でも同じです。Attachments プロパティには各ファイルの名前とサイズが一覧で入り、同じ一覧がページ本文にも追記されます。ファイル本体はOutlookに残ります。Has Attachments はマッピングできるフィールドではなくフィルターの条件で、Notionのプランのサイズ上限は添付ファイルの同期と関係ありません。

本文もプロパティではありません。基本的な書式を保ったままページの中身そのものとして同期されるため、ページを開けば要約ではなくメールそのものが読めます。

ここまでの項目はすべてNotion側では読み取り専用です。編集しても、行を削除しても、データベースを作り直しても、受信トレイには何も起こりません。

方法1:OutlookメールのNotion AIコネクタ

Notionが純正で用意しているOutlook向けの機能は1つだけです。Notion AIがチャットの中からOutlookのメールを読んで検索できるAIコネクタで、最も公式に近い答えではありますが、多くの人が想像する動きとは違います。

接続には次の条件がすべて必要です。

  • Notionの ビジネスプランまたはエンタープライズプラン が必要です。
  • Microsoft 365管理者Notionワークスペースオーナー を兼ねる担当者が1人必要です。
  • 1つのNotionワークスペースにつき、接続できるMicrosoftテナントは1つです。
  • 添付ファイルは読み取れません。

接続条件はNotion公式のヘルプ記事にまとめられています。

OutlookのメールはNotionやSlack、Jiraと並ぶ検索結果として返るだけで、データベースの行にはならない。(画像:Notion)

接続が済めば、Notion AIはチャットの すべてのソース メニューからOutlookの全メールをすぐに検索し、内容について答えたり、メールを引用したりできます。ページやデータベースの行、フィルターやビューを組める何かが作られることは一切ありません。

これはNotion Mail(Notion自社のメール製品)とは別の機能です。Notion MailはOutlookを一度も扱わないまま、2026年9月22日に提供を終了しました。フィルターや並べ替え、他のデータとの関連付けができるメールが欲しい場合は、以下の5つの方法で構築します。

方法2:2syncでOutlookメールをNotionと連携する

勝手に埋まっていくアーカイブが欲しいなら、2syncでOutlookアカウントとNotionのデータベースを一度つなげば、条件に合うメールはそれ以降ずっとページとして届き続けます。

設定は4ステップです。

  1. Outlookメールとの連携画面を開き、Connect Outlook Mail をクリックしてMicrosoftアカウントでサインインします。
  2. 同期するフォルダを選びます。受信トレイ、送信済みアイテム、優先受信トレイ、自分で作成したフォルダから指定できます。
  3. Notionを接続します。用意されたEmail Archiveテンプレートをそのまま使うか、自分のデータベースへのリンクを貼ります。
  4. カテゴリ・送信者・フォルダでフィルターを追加し、オートメーションを有効にします。
フォルダ選択がOutlookメール連携の最初のステップで、チェックしたフォルダだけが同期対象になる。

料金は月額9ドルから、年払いなら月額7ドル(年払い)からで、2syncの料金ページで確認できます。どのプランにも14日間の無料トライアルが付くので、支払う前に実際のメールでデータベースが埋まる様子を確認できます。

OutlookメールはOutlookカレンダーやOutlook連絡先と同じ2syncの接続の中で扱われます。会議や連絡先もアプリごとに別のツールを用意せず、まとめてNotionに届けられます。

腰を据えて設定する価値があるのはフィルターです。「Notion Archive」のようなOutlookのカテゴリを作り、残したいメールに付けたうえで、オートメーションに CategoriesNotion Archive を含む、という条件を追加します。Outlook連絡先をCRMとして使う運用と組み合わせるなら、From をリレーションプロパティにマッピングすれば、同期されたメールが自動で送信者の連絡先ページにひも付きます。

Outlookのカテゴリをそのまま Notion のデータベースへ

Outlookメールを接続し、データベースを選び、カテゴリや送信者で絞り込むだけで、条件に合うメールが自動でNotionに届きます。

Outlookメール連携を設定する

方法3:Emon

Emonは少し違う形を取ります。メール1通につき1ページを作るのではなく、すべてを連絡先中心に組み立てます。

メールが届くとEmonが差出人や関係者を抽出し、Notion上のその人のページにメールを紐付けます。該当する人物がまだいなければ自動で作成し、新着メールは15秒以内に反映されます。

料金は3段階です。

  • 無料プラン:月100通まで、連絡先数は無制限、履歴は1か月分。
  • Starter:月額9ドル、月1,000通まで、履歴6か月分。
  • Pro:月額19ドル、月5,000通まで、履歴12か月分。

詳細はEmonの料金ページで確認できます。

Emon自身のデモテンプレート。連絡先1件につき1行で、最後のメールの日付、件名、抜粋が紐づく。アドレスはEmonのサンプルデータ。(画像:Emon)

この形そのものがトレードオフです。Emonは人物ごとにやり取りを追う仕組みで、メールのアーカイブというよりパーソナルCRMに近い性質を持ちます。

プロジェクトやクライアントフォルダ、カテゴリでメールを分類したい場合は、カテゴリで絞り込んだ2syncのオートメーションの方が向いています。

方法4:Zapier

Zapierはトリガーに対してアクションで応答します。ここで使うのはOutlook側の New Email Matching Search トリガーとNotion側の Create Data Source Item アクションの組み合わせで、条件に合うメール1通につきデータベースの項目が1つ作られます。

1つのZapはOutlookのトリガー1つとNotionのアクション1つを結ぶ。カテゴリをもう1つ扱うにはZapをもう1つ作る。(画像:Zapier)

無料プランは見た目より窮屈です。

  • 無料プラン:月100タスクまで、Outlookの確認間隔は15分。
  • Professional:月750タスク、確認間隔2分、年払いで月額19.99ドルから、月払いなら29.99ドルから。

料金はZapierの公式料金ページで確認できます。

1タスクは1通のメールに相当するため、動きの多いカテゴリを対象にすると無料枠は数日で尽きます。OutlookのトリガーにもNotionのアクションにも、メールをスレッドでまとめたり、取り込み済みのメールを除外したりする機能はありません。どちらもステップを追加して自作するか、単独メールが並ぶデータベースを受け入れることになります。

ZapierをMakeなど他の自動化基盤と比べるならZapier と Make の比較、行き先が常にNotionの場合の違いは専用の同期ツールとの比較にまとめています。

方法5:Make

Makeの単位は単発のZapではなくシナリオです。Microsoft 365 Emailモジュールの Watch Emails トリガーが、1つ以上のアクション、多くの場合Notionモジュールの Create a Data Source Item に処理を渡します。

この組み合わせでMakeが用意しているOutlookのトリガーとNotionのアクション一覧。(画像:Make)

無料プランはZapierとは違う形をしています。

  • 無料プラン:月1,000クレジットまで、シナリオの実行間隔は最短15分。
  • Core:月10,000クレジットで年払いなら月額9ドル、月払いなら月額12ドルから。有料プランでは実行間隔を最短1分まで詰められます。

料金はMakeの公式料金ページで確認できます。

Makeの強みは、1回の実行に多くのステップをつなげられる点です。チャンネルへの通知、スプレッドシートへの記録、Notionのページ作成を1つのシナリオにまとめられ、Zapierのように3本の自動化に分ける必要がありません。

行き先がメールだけなら、専用の同期ツールならプラン内で済む処理に、クレジット単位で課金していることになります。他の自動化基盤との比較はn8n と Make の比較Zapier と Make の比較にまとめました。

方法6:n8n

n8nはZapierやMakeとは逆のアプローチを取ります。セルフホストすれば自分のサーバー上で無期限に無料で使え、クラウド版を使う場合はタスクやクレジットではなく、ワークフローの実行回数に応じた課金になります。

  • セルフホスト(Community Edition):無料、ワークフロー数は無制限、サーバーは自分で用意します。
  • Cloud Starter:年払いで月額20ユーロ、月2,500回の実行まで。
  • Cloud Pro:年払いで月額50ユーロ、月10,000回の実行まで。

料金はn8nの公式料金ページで確認できます。

n8nは汎用のテンプレートではなく、OutlookとNotion専用のノードをそれぞれ持っている。

n8nは汎用のWebhookではなく、両アプリ専用のノードを持っています。Microsoft Outlook Triggerノードは Message Received という1つのイベントで発火し、そこからNotionノードがデータベースにページを作成します。2つのノードの間には、条件分岐や待機ステップ、他サービスへの呼び出しを同じキャンバス上に自由に追加できます。

ホスティングと総コストの比較はZapier と n8n の比較にまとめています。

5分で終わる設定ではなく、1つのプロジェクトとして取り組む前提で考えてください。あらゆるステップを自分で制御できる自由度が魅力である一方、MicrosoftがAPIの仕様を変えるたびにワークフローを保守するのは自分自身の仕事になります。

費用と設定時間の比較

方法Notionにレコードを作るか設定時間費用向いている用途
Notion AIコネクタ作らない(検索のみ)約5分・管理者の承認が必要既存のビジネス/エンタープライズプランがあれば無料Notion AIチャットからメールを検索する
2sync作る(10フィールドをマッピング)5分・コード不要月額9ドルから、年払いなら7ドルから埋まり続けるアーカイブ
Emon作る(連絡先ごとに整理)5分・コード不要無料枠は月100通、有料は月額9ドルから連絡先中心のCRM的な使い方
Zapier作る(フィールド値のみ)Zap1件につき10〜20分無料枠は月100タスク、有料は年払い月額19.99ドルから長い処理の一部としてのメール
Make作る(フィールド値のみ)シナリオ1件につき10〜20分無料枠は月1,000クレジット、有料は年払い月額9ドルからメール以外も含む複数アプリの連携
n8n作る(完全にカスタム)30〜60分セルフホストは無料、クラウドは年払い月額20ユーロから技術者向けの高い自由度

用途別の選び方

  • 勝手に埋まっていくアーカイブが欲しい(クライアントの記録、領収書、案件の参考資料):2sync。カテゴリを一度決めれば、あとは考えずに済みます。
  • 送信者ごとにメールを整理したい:Emon。
  • 3つ4つのアプリをまたぐ流れの一部にメールがある:Zapierまたは Make。タスクやクレジットの従量制は割り切って受け入れます。
  • 上限を気にせず完全に制御したい、セルフホストや実行課金に抵抗がない場合:n8n。
  • メールの内容を聞きたいだけで、データベースを作る必要はない場合:AIコネクタ。ただしNotionには何も残りません。

組み合わせても構いません。クライアントのメールはフィルターした2syncのアーカイブに任せ、それ以外の素早い検索にはAIコネクタを併用している方も少なくありません。

ツールより先に、カテゴリを決める

このワークフローの形を決めるのは、どの製品を入れるかではありません。どのメールをレコードにする価値があるか、という問いです。その答えは、ツールに触れる前、Outlookでカテゴリを付けた時点ですでに決まっています。

ここが定まっていれば、あとは設定作業です。見誤ると、検索性だけ落ちた受信トレイをNotionの中にもう1つ作ることになります。

OutlookメールとNotionを同期した状態に

Outlookアカウントを接続し、データベースを選び、カテゴリや送信者で絞り込めば、あとは2syncにおまかせです。どのプランにも14日間の無料トライアルが付きます。

最初のOutlookメール連携を試す

FAQ

OutlookメールはNotionと純正で連携できますか?

いいえ。NotionのOutlook向け純正機能はNotion AIチャットの中でメールを検索できるAIコネクタのみで、ビジネスまたはエンタープライズプランが必要な上、ページやデータベースの行は一切作成しません。実際にデータベースを作るには、2syncやEmonのような専用の同期ツール、あるいはZapier・Make・n8nでの自動化が必要です。

Outlookメールの添付ファイルはNotionに同期されますか?

同期されるのは一覧だけで、ファイル本体は同期されません。各添付ファイルの名前とサイズが「Attachments」プロパティに入り、同じ一覧がページ本文にも追記されます。ファイル本体はOutlookに残るため、必要なときは「Email Link」プロパティから元のメールを開きます。

OutlookメールとNotionの同期は一方向ですか、双方向ですか?

この記事で扱うすべての方法で一方向です。メールはOutlookからNotionへ流れ、Notion側で編集や削除、データベースの作り直しを行っても、受信トレイには何も起こりません。双方向で動くのは2syncによるOutlookカレンダーとOutlook連絡先の連携です。

OutlookメールをNotionに同期する一番安い方法は何ですか?

通数によります。すでにNotionのビジネスまたはエンタープライズプランを契約しているなら、AIコネクタは追加費用なしで使えますが、レコードは作られません。データベースを作る方法の中では、Emonの無料プランが月100通まで、Zapierの無料プランが月100タスクまで対応し、n8nはセルフホストであれば無期限に無料です。

Notion AIコネクタは、OutlookのメールからNotionのページを作成しますか?

いいえ。Notion AIがチャットの中でOutlookのメールを検索し、引用できるようになるだけです。Microsoft 365管理者とNotionワークスペースオーナーを兼ねる担当者、そしてビジネスまたはエンタープライズプランが必要で、添付ファイルは読み取れません。絞り込みや並べ替えができるデータベースの行が欲しい場合は、他の5つの方法のいずれかを使います。

特定のOutlookフォルダやカテゴリだけをNotionに同期できますか?

できます。2syncであれば、設定時にどのフォルダを対象にするかを選び、さらに「Categories」が「Notion Archive」のような作成済みのカテゴリを含む、という条件を追加すれば、条件に合うメールだけがNotionのページになります。

著者について

Simo Elalj
Simo Elalj

2syncの創業者。INSA Lyon出身のソフトウェアエンジニア。Notionをカレンダー、タスク、連絡先と接続する同期ツールを開発。以前はリファービッシュ家電の価格比較プラットフォームRefurbMeを設立。


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